J1昇格プレーオフ決勝・セレッソ大阪vファジアーノ岡山

豪雨のなか、両チームが死力を尽くした激闘だった。それにしてもすごい雨で、悪天候のなかピッチを走り回った選手の疲労や消耗も相当だっただろう。試合の最終盤には足をつらせる選手が多数いたように見受けられた。最後はミスだらけの試合となったが、死闘という言葉がふさわしい試合となった(あんなに失策が多かったらJ1ではとても戦えないが)。

試合の前半は開始からC大阪がパスをつないで相手ゴールに迫るが、なかなか相手DFを崩し切るところまでいかない。ボールを支配して敵陣で試合を進めたのはC大阪だったが、いい形でペナルティエリア内に侵入したのは1回か2回で、勝利が必要な岡山としては守備は機能しているように思えた(注:スリッピーなピッチを考慮してC大阪が意図的に遠目から狙ってきたこともあるが)。しかし試合の前半、岡山は攻撃に関してはほぼノーチャンスで、セットプレーからの攻撃以外に攻める機会はなかった。前半の残り時間が少なくなると、ともに0-0でハーフタイムを迎えたいという意図が見え隠れして最初の45分が終わった。

後半開始早々から、いきなり岡山が相手ゴールに迫り惜しいチャンスを何度か迎える。しかしこれを決めきることができず、直後に迎えたCKからC大阪に先制点が入る。後半のスタートから攻め込んでいた岡山としてはこの失点は痛恨だっただろう(というより前がかりになっているときに容易に自陣でセットプレーを与えすぎ)。その後は岡山がボールを持つ時間が長くなり、攻撃権を放棄したC大阪がこれを跳ね返す展開となる。しかし先に岡山がガス欠してしまい、ボールは保持するもののC大阪のチェックが早くて出しどころが見つからない。やがて岡山は単純なミスでボールを失う場面が多くなるが、前半から激しい守備を続けていたC大阪も動きが鈍り始める。ともにガス欠が顕著になってフォーメーションやストラトジーなどはまったく存在しなくなってしまい、サッカーというよりはラグビーのようなボール展開が多くなった(こんな試合を見るのは久しぶりだ)。リードしているC大阪はもっと余裕をもってボールを回してもいいように思えたが、これがプレーオフという一発勝負の試合におけるプレッシャーなのだろう。最低2点を取る必要に迫られた岡山は中盤を削って前線に人を増やして長いボールでゴールを目指したが、C大阪が最後の力を振りしぼってこれを跳ね返しつづけてタイムアップの笛を聞いた。

全体の印象としてはいささか力の差があり、岡山が勝つためには前の試合と同様に終了間際の勝ち越しゴールしか手立てはなかった。しかし単純に長いボールを前へ放り込むだけで、アウェイで2試合も勝ち続けることができるほど、このプレーオフ制度は甘くないだろう。そして岡山としては、後半の選手交代を考えると#14の欠場が痛かったように思う。

前の日に鹿島のJ1逆転優勝を見せつけられていたため、今日の昇格プレーオフでも下剋上を期待するような報道が散見されたが、いかんせん実力に差がありすぎたという印象だった。徐々に定着してきたJ1昇格プレーオフだが、上位チームとの勝ち点差が大きい場合には6位や5位のチームを無理にプレーオフに出場させなくてもいいと思う。いろいろな意味において、サッカーの正義が守られたと感じさせられたので、雨に打たれ続けたことなど忘れさせられるほどいい印象の試合となり、すがすがしい心境で会場を後にした。この2年ほどは訳のわからない優勝決定方法に反対していたため現場へ足を運ぶ回数を減らしていたが、来年からはJ1がまっとうなレギュレーションで行われるようなので、また機会を見つけて現場へ足を運ぶ回数を増やしていきたいと思う。(観衆:17086人、主審:西村雄一)

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# by akira-takeuchi | 2016-12-05 01:01 | サッカー

2017年からJリーグは1ステージ制に回帰

聞くところによると、リーグが10年で2100億円という放映権の契約を結ぶことができ、来年からは収入増が見込まれるので1ステージ制に戻すという。世界のサッカーの潮流を見れば、そんな当たり前のことができなかったこの2年間が異常なだけ。資金の工面ができないとリーグを1ステージで開催することができないなんてのは、存在基盤があまりにも脆弱と言うほかないだろう。ともかく、当たり前の姿に戻ることはうれしく思う。それにしても、優勝賞金が大幅に増えることはいいことだ。チャンピオンシップのスポンサーなどに支払う違約金(?)はどうなるのかな、とは思うが。いずれにせよ、優勝チームの決定方法があまりに複雑すぎる変テコな風習が撤廃されて万歳三唱だろう。
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# by akira-takeuchi | 2016-09-07 23:49 | サッカー

スーパーラグビー2016第1節・サンウルブズvライオンズ

昨年のW杯以来、日本ではラグビーブームと言うが、その波に乗ってスーパーラグビーの試合を見に行ってきた。協会の不手際で日程調整が難航したため、日本(サンウルブズ)のスーパーラグビー加入を認めないという話もあったのだが、なんとか加入にこぎつけたことは評価に値する。少なくとも日本ラグビーのレベル向上には大きく寄与するだろう。

試合の当日はとてももいい天気で、秩父宮が満員になっているのを初めて見た。シーズン終了後に一部の芝生を張り替えたのが分かる。まぁ・・・、グランドを酷使したせいで芝生がほとんどなくなっていたから、スーパーラグビーの開幕前に張りなおしたのは理解できる。というか、あんなダートのグランドで試合をやっているのを世界に中継されたら、恥さらしもいいところだ。そして近年のラグビーでよく見かける演出の後に試合が開始された。

試合開始早々からスクラムでいきなり押しまくられるとは、私はさすがに想像していなかった。完全にスクラムでは負けている。しかしサンウルブズのタックルは十分に通用している。相手SO(FH)のプレースキックが何度か失敗に終わる幸運も手伝って、サンウルブズがPGで先制したが、わずか3点入っただけでもスタンドの歓声が凄まじかった。しかし全体的な実力差は否めず、その後ライオンズが2トライを挙げて逆転し、前半は6-12で折り返した。

後半に対する入り方がどうだったのかと思うが、なんとなくキックオフされ、なんとなく相手に実力どおりのプレーをされてサンウルブズは開始早々にトライを許す。もともと実力差のある対戦なので、選手の緊張感も14点差を超えてリードされたら持続しないだろう。そういう意味ではこの点差(13点差)が許される最大の点差と言える。その後は一進一退の攻防が続き、やがて体力的にきつい時間帯を迎えてサンウルブズに流れがやってきた。連続攻撃が続き、最後は#2がインゴールで押さえてゴールも決まり、再び6点差まで追い上げる。さらにサンウルブズの攻撃は勢いを増し、パスをつないで相手インゴールへと迫っていったが、#10が暴言(あとで調べたら反則の繰り返し)によるシンビンが痛恨だった。その直後にライオンズはトライを追加し、結局試合は13-26でノーサイドになった。

スクラムでの圧倒的な劣勢が今後の課題と言える。しかしこの試合でも自陣ゴール前でのスクラムをうまく組んでいたので、経験を積めば改善されていく点もあるのだろう。そしてタックルは十分に通用していたので、このストロングポイントを生かせば今日のようにいい試合をする可能性は十分ありうる。今後サンウルブズが苦戦する姿と、わずかに抱かされた希望の両方が、この試合からは見て取れるような気がした。しかしいずれにせよ、これこそが日本ラグビー発展のために通るべき道なのだと思う。そして、この試合で#2がトライを決めたことがうれしく思えた。(観衆:19814人、HT6-12)

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# by akira-takeuchi | 2016-03-06 20:26 | ラグビー

Jリーグチャンピオンシップ決勝第2戦・サンフレッチェ広島vガンバ大阪

気がつけば、一年以上このブログを更新していなかった。決して放置するつもりはなかったのだが、サッカーを見に行っていなかったので、更新しようにも書く内容がなかったのが実際のところなわけで。正直に言うと、今季からはじまった2ステージ制に私は反対であり、このため今年になってからは国内のサッカーをあまり積極的に見ようと思わなくなっていた。今季は最初から思っていた通りシーズン終盤になると順位表が2つ必要となり(年間総合勝ち点表と第2ステージだけの勝ち点表)、その段階で実質的にどのチームが上位なのかなどが、非常に分かりづらい状況になっていた。

しかも第2ステージ終了後におこなうチャンピオンシップのレギュレーションは、結局最後まで理解することができなかった。年間勝ち点1位チームがシードされて決勝戦から出場することは理解できたが、そこに到るまでの1回戦と準決勝は、どのようにして出場チームが決まり、執り行われるのかよく分からなかった(ざっと目を通したあとでもよく分からない)。たとえば準決勝の浦和vG大阪の試合は、90分を終えて同点の場合に延長戦をおこなうことを、事前に知っていて試合を見ていた人はどれほどいるのだろうか。いずれにせよ、リーグの優勝を決める方法がこれほど複雑であることが、ファンを多く獲得するために本当に求められるものであるかというと、それは甚だ疑問であると言わざるを得まい。

別件にはなるが、一連の国立競技場建て替え問題が勃発して以降、私は長年続けてきたtoto(サッカーくじ)を買うのもやめた。私の希望するような競技場が建設されないことがはっきりしている以上、売り上げの一部を新国立競技場の建設費用に充てるサッカーくじに賛同する気にはならない。この一年あまり、いろいろな意味において、私の中でサッカーに対する関心は薄らいでいく一方である。しかも国立競技場に関しては、今から建設を始めても2019年のラグビーW杯の開幕戦にはもはや間に合わないとか。同じことがラグビー王国であるニュージーランドやイングランドで起これば、暴動は避けられないであろう。

それはさておき、久しぶりにJリーグの優勝チームが決定する試合が近県でおこなわれることになったので、チャンピオンシップ(以下CS)決勝戦の第2戦を見に行くことにした。それにしても・・・、第1戦終了間際の劇的な展開は、いったい何だったんだろうと今でも思える。特にG大阪#15の最後のスローインは、まったく急ぐ必要のない状況だったのに、なぜあれほど急(せ)いていたのだろうか。G大阪としてはリードして終えるに越したことはなかっただろうが、一人少ない状況になってしまっていた以上、2-2がそれほど悪いスコアだとは思えなかった。にもかかわらず、圧力を増して攻撃に人数をかけてくる相手に、なぜ加担するようなプレーをしたのか甚だ疑問だ。1ステージ制でもCSありの2ステージ制だとしても、リーグの優勝がかかった試合であのような粗末なプレーが終盤に見受けられるようでは、必ずしもリーグ全体(日本のサッカー)のレベルが高いとは思えなくなってくる。そして第2戦を見に行くつもりでいた私としては、第1戦をビジターチームがリードして終えるという、いささかテンションの上がらない状況で第2戦を迎えなければならなくなったことが哀しかった。

そういえば、今回のCSで気になったのがチケットの値段。第2戦のSA指定席のチケットは6,000円だった。普段のリーグ戦と比べて高い値段設定になっていたが、G大阪のホームでおこなわれた第1戦のチケット価格は、リーグ戦と同じ値段設定だったように思う。主催(主管)する試合のチケット料金を決めるのはチームの自由なので文句を言うつもりなどないのだが、通常の試合が3,700円であることを知っているので、さすがに足元を見ているなぁと思う。ちなみに、たしか11年前におこなわれたCS第2戦(浦和v横浜FM)を見に埼玉スタジアムへ行ったが、チケット料金はバックスタンド2階席のSC指定席が2,500円でリーグ戦のときと同じ価格だったはず。当時はインターネットもなく、1時間20分ほど公衆電話からダイヤルしてチケットを予約したことを今でも覚えている。

チケット料金とあわせて気になったのが第1戦翌日の報道。“広島、先勝”とか“劇的逆転勝ち”などと見出しが躍っていた。2試合の合計で争うこの決勝戦においては、第1戦の90分をリードして終わっただけではまだ勝敗は決していないのに、先勝というのは違和感を禁じえない。第2戦に向けて優位に立ったとは言えるだろうが、(2試合の合計で)勝ったわけでもないのにまるでこの1試合で優勝が決まったかの錯覚を覚えさせるような活字を見せつけられると、日本のサッカーの報道はまだサッカーの本質を理解していないのではないかと思わされる。これは人それぞれの感じ方の違いなんだろうけど。

さて現場で第2戦を見たことについて書き綴ってみる。さすがに優勝決定の試合だけあって、現場には多くの報道関係者が記者席に来ていた。テレビで見たことのある方や、記事を読んだりしたことのあるライターの方も座っておられたようにお見受けしたが・・・、まぁ敢えてこの場にお名前を出さないことにしておこう。そしてこの日の私の席はメインスタンドの前から2列目。いつもと違って、いささか全体を見渡しにくい席からの観戦となった。しかし試合開始前からスタンドを埋めつくしていた両チームのサポーターが醸しだす雰囲気が素晴らしかった。

試合は2点差以上での勝利が必要となったG大阪が、前半開始から人数をかけて試合を支配する。#7や#39を見て浮かれたくもなるが、全体を幅広く見渡すと右サイドから#13がよく攻撃にからんでくる。序盤から押し込むG大阪にはたびたびセットプレーのチャンスが訪れ、そのたびに広島がはね返していたが、前半の25分過ぎに右CKを#15が右足でゴールに押し込んでG大阪が0-1とした。私が望んでいた唯一の展開となって2試合合計3-3、次のG大阪がゴールを挙げると逆転できる。G大阪はさらに前線に圧力をかけるが、さすがに攻め疲れもあって徐々に間延びが生じ、そこを突いて広島もカウンターから反撃する。カウンター気味に攻撃の機会を得た広島の放ったシュートがG大阪ゴールのサイドネットを揺らしたが、惜しくもゴールの外側。次のゴールを挙げたほうが有利になる展開のまま、前半は0-1で折り返した。

後半も開始からG大阪が攻め込む。連戦の疲れもあろうが、球際への一歩がG大阪のほうが少し早いと感じる。G大阪としてはこの勢いが持続するうちに次の1点を挙げてしまいたいところだったが、なかなかゴールに到らない。やがて時間の経過とともにG大阪の運動量が落ちてきたのか、広島が攻め込む機会も多くなる。ところが広島は相手ゴールまで迫っても、緊迫した展開の影響かやや攻めが消極的でシュートまで到らない。チーム全体がややナーバスになっていると感じた。しかし広島はぎこちない攻撃が何度かくりかえされた後、途中出場した選手を中心にして右サイドを攻め上がり、放り込まれたクロスを#28が頭で押し込んで1-1の同点に追いついた。

こうなると再び2点が必要となるG大阪は、前線へ長いボールを放り込みはじめる。正直なところ1-1となった段階で勝負の行方はほぼ決したと思ったし、サッカーの持つエンターテイメント性も失われるだろうと思った。残った時間、G大阪はひたすらボールを放り込み、余裕の出た広島がそのたびにはね返してタイムアップの笛を聞いた。年間を通して安定した強さを持っていた広島が、一発勝負で求められる勝負強さも持ちえていることを示したCSの2試合だった。年間勝ち点の値が結果にそのまま反映され、正義が守られたことに胸をなで下ろしたというのが正直な感想である。

それにしても、この試合のとある場面で、カウンター攻撃のときにダッシュをした主審のスピードは速かった。試合全体を見るとプレーを流していることが多いように感じたが、判定を下すときの主審の位置取りは素晴らしいと感じた。ナイスレフリーである。そして試合後に広島#11が語っていたようだが、このCSというシステムについての議論が必要だと思っている選手もいるようだ。この不自然かつ不完全なリーグ優勝の決定方式は、撤廃もしくは再構築が必要だと思う。(観衆36,609人、主審:西村雄一)

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# by akira-takeuchi | 2015-12-07 20:22 | サッカー

J2第12節・ファジアーノ岡山vアビスパ福岡

連休の最終日、家族に許してもらって午後からちょっとだけサッカーを見に行かせてもらった。天気もよくスタジアム周辺は人がごった返していた。スタンドに入ってみてもすでに大勢の人が陣取っていて、いつになく観衆が多いと感じた(ビジターサポーターを除いて)。

試合を見に行く前にちょっとだけスタメン予想を確認するとともに、一年前にも岡山v福岡の試合を見ていたこともあるのでその試合のフォーメーション図も確認しておいた。しかし試合が始まってみると、福岡のDFは3人のように思える。事前の予想と違っていて、全体図を描くのに手間取ってしまった。最初のうちは岡山が攻め込むのかと思っていたが、両サイドのスペースを狙って攻撃をしかける福岡が押し込む展開になる。連戦で蓄積した疲労の影響もあろうが、岡山の中盤はサイドに振られると中がスカスカだ。そこに福岡のMFが走り込んでくると簡単にシュートを放つことができる。(チーム力の拮抗した)Jリーグの試合だからずっと一方的な展開にはなるまいと思って見ていたが、何かのプレーをきっかけに流れが変わる気配を感じない。前半25分過ぎに左サイドで得たFKから、私のメモによると岡山はこの試合で2本目のシュートを#30がヘッドで放ち、これがワンバウンドしてゴールに決まり1-0と先制する。圧倒的に攻め込まれたほうのチームが1点をリードして前半を折り返した。

前半だけで、私が数えた福岡のシュートは10本(公式記録とは違うので念のため)。ロングボールが多いとかサイドからの展開が中心だとか見方はいろいろあろうが、どう見ても一方的な展開の前半だった。ふつうなら攻め込まれたほうチームは、選手を交代させるとかフォーメーションをいじるなどして、攻撃される機会を減らしにかかるものだ。さらにリードする展開になったのだから、相手が攻めたあとの裏にできるスペースを生かして、カウンター狙いの後半になるのは目に見えている。しかしながら、両チームともに後半のスタートは前半の45分と同じメンバー(フォーメーション)だった。それでどうなるのか(=劇的な変化があるのか)と思いつつ試合を眺めるが、前半と同じ様相を呈している。強いて言うなら、岡山の使うことのできるスペースが増えた影響で、カウンターで相手ゴール前まで迫る回数が多くなったと感じる。しかしフィニッシュが決まらない。対する福岡は前半にも増して圧力をかけようと試みる。シュートが何度もポストに当たり、セットプレーからもチャンスをつくる。CKから2度続けて二アサイドでヘッドで合わせたが、シュートが枠をとらえることができない。福岡は前線に交代出場させた選手を置いて攻め続けるが、後半も残り10分を切ったところでこれが実を結び、ゴール前でつないだボールが足元に転がってきた#10が右足を一閃。後半10本目のシュート(これも公式記録とは違うので念のため)がゴールネットに突き刺さって同点に追いついた。この勢いで福岡は勝ち越しゴールを狙うのかと思いきや、さすがに攻め疲れたのか、その後は一進一退の攻防が続いてタイムアップ。後半の30分くらいに、同点ゴールを目指して攻め続ける福岡がカウンターを受けたときの、攻め上がっていた#11の戻りの早さには驚かされた。そしてこの試合で福岡は3人の選手が警告を受けたが、どのイエローカードも相手のチャンスを潰すプレーだったので、いいタイミングのファウルと思えた。(主審:塚田健太、観衆10743人)

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# by akira-takeuchi | 2014-05-07 00:33 | サッカー

J1第11節・徳島ヴォルティスvベガルタ仙台

学生時代の友人が徳島に住んでいることもあり、車で高速を走って鳴門まで行ってきた。連休中ということもあり時間に余裕をもって出かけたが、高松道の2車線から1車線に変わる箇所でことごとく渋滞していた。早く全線2車線にしてもらわないと、連休や年末年始には渋滞だらけだろう。引田ICから先で7キロ渋滞との表示を見て、予定通り引田で国道11号へ脱出。午前中のうちに試合会場に着いたが、鳴門市文化会館で今夜はゴールデンボンバーのライブがあるらしく、開場の5時間以上前から奇抜な装いの人が並んでいて驚いた。

いつもに増して風の強い一日で、私のサンバイザーが何度も飛ばされそうになる。スコアボードを見ると、先発メンバーは両チームとも全員が東洋人。徳島の#3とか#9が出ないのはなぜなのかなと思わされる。徳島がキックオフして試合が始まる様子を見て、コイントスに勝った仙台が風上の陣地を取ったのだと思った。その風の影響がいかばかりかは分かりかねるが、仙台が押し気味に試合を進める。仙台は#19や中盤の#11だけでなく、SBの#25も右サイドを駆け上がって攻撃に参加してくる。一方の徳島は#20や#13がよく動いて攻撃を組み立てようとするが、やはり中心選手の#11が機能しないとチャンスは少ない。攻め込まれながらも徳島はよく守っていたが、前半もあと5分になろうかという時間帯に仙台が一瞬の隙を突き、左サイドからのクロスを#24が流し込んで1-0となり前半を終了した。

後半も開始から仙台が攻め立てるが、徳島はなんとか持ちこたえる。徳島も相手DFの裏を突いて#11が好機を迎えるが得点につながらない。そして後半が10分ほど過ぎたところで#11は#9と交代した。せっかく後半になっていい動きをしていただけに、もともと予定していた交代だったのだろうが、#11がピッチからいなくなってしまったのは残念だった。その後徳島は#3を左サイドに入れて攻撃の活性化を図ろうとするが、それほど効果が上がらない。交代出場した選手にもう少し意図的にボールを集めてもよかったように思う。仙台が後半の39分まで選手交代をおこなわなかったのは、徳島の攻撃が想定していた範囲だったからなのだろう。徳島は後半に与えたPKをGKが止めるなど、この試合では守備陣は最低限の働きをしていただけに、攻撃陣に局面を打開するプレーがほしかった。結局試合は0-1のままタイムアップ。両チームともにシュートが枠内になかなか飛ばない試合だった。(主審:松尾一、観衆9686人)

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# by akira-takeuchi | 2014-05-04 01:02 | サッカー

SPITZ JAMBOREE TOUR 2013-14 小さな生き物

わが町の市民会館でSPITZのライブがあり、うまい具合にチケットを取って見に行ってきた。実は3ヶ月ほど前にも近県の会場へ足を運んでいたので、ライブの構成はだいたい予習できていた。会場で驚いたのが、2階席の2列目はステージが思っていた以上に近いこと。1階席10列目の上のあたりだった。そして最初の曲が始まってすぐに感じたのが、音響が素晴らしいこと。音が近い。身体全体にずんずんと響いてくる。ここの会場は音響がいいよく言われるが、同じメンバー、同じ楽器で奏でていて、会場によってこれほどまでに音の届き方が違うとは知らなかった。

ライブの構成はほとんど同じで、MCまでほとんど同じだった。桃太郎の話は本当はおじいさんが元気になって励んだとか、3ヶ月前にも聞かされたような気がする。草野さんがこの話をしたとき、会場が少しざわついたように感じたが、私と同じように別の会場にも足を運んでいる人がたくさんいるのだと思った。ディスコ調でやる曲が、今日はB'zの『愛のままにわがままに~』だった。稲葉さんが岡山県出身だからB'zを持ってきたのかなとも思ったが、Superflyは四国の出身だけど香川県ではなかったような(あとで調べてみたら愛媛県今治市の出身)。

ともかく、ステージが近かったのでベースもドラムスもよく見えて楽しめるライブだった。私がいたのは2階席だったが、いつもの調子で田村さんが近くに来たときはちょっと興奮してしまった。隣の女がコンサートの最中にスマホをたびたび取り出し、挙げ句の果てにステージの写真まで撮影するのには興ざめしたが、あっという間の2時間半だった。そしてラストの3曲のうち2曲が、これまでとは違っていたようだ。まだツアーは2ヶ月以上残っているし、そのあとアリーナツアーもあるようなので、最後まで無事に続けてほしいと願っていよう。
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# by akira-takeuchi | 2014-03-07 23:08 | コンサート・絵画ほか

J1昇格プレーオフ準決勝・徳島ヴォルティスvジェフ千葉

昨年プレーオフに出場して惜しくも敗れた経験があるから千葉が有利と見ていた私は、認識が誤っていたことを思い知らされる90分だった。徳島も2年前にシーズン終盤まで昇格争いをしながら、残り2試合で失速してJ1に上がれなかったことがあり、このときの経験が生きたのだろう。地元に集まった1万人近い観衆の後押しがあったことも見逃してはなるまい。バックスタンドは改修中だったが、メインスタンドもゴール裏も、スタジアムは人が埋めつくしていた印象だった。

試合の序盤は一進一退の攻防が続いた。なんとなく審判が試合を流す傾向にあると感じる。少々の接触で選手が倒れても、プレーオンで次々と試合が続行される。千葉が押しているようにも思えるが、徳島も#11を中心に中を通したり裏を取ったりして相手ゴールへ迫る。やがて30分が過ぎた頃、スルーパスに走りこんだ徳島#11が倒されてPKの判定。これを#9がゴール左下に沈めて徳島が先制した。こうなると最低2点が必要な千葉は攻めるしかなくなる。キックオフからCKを奪い、2度目のCKを#5が押し込んであっという間に同点とした。さらに前半の残り10分間、同点に追いついた勢いのままに千葉が押しつづける。しかしゴールを割ることはできず1-1でハーフタイムを迎えた。

後半になり、千葉はさらに圧力をかける。気がつくとDFが一人減っていて前線まで上がっている。中盤の底に二人並んでいたMFも、#10だけが残って#14は次々と攻撃参加してくる。しかし徳島は左サイドの#3や#20が下がって、千葉の攻撃にうまく対応しているように思える。千葉は残り時間が10分を切ったところでDFを一枚削ってFWの#30を入れ、前線にハイボールを集める。しかし残り時間が短かったこともあってこの攻撃が実を結ばず、1-1のままタイムアップになった。千葉は#10の正確なキックを足がかりにセットプレーから多くのチャンスをつくっていただけに、もう少し早い時間帯に#30を出場させておいてもよかった。最後は観衆の後押しも手伝って徳島の守備が優った。

全体的に見るとやや徳島寄りの判定が目についたが、徳島が最後までよく守りきったという印象の試合だった。逆に言うと、後半に惜しいチャンスもあっただけに、千葉が決定力を欠いたともいえるのかもしれない。試合後のインタビューでは徳島の選手に浮かれた様子はなく、次の決勝戦で勝たないと意味がないと考えているようだ。四国初のJ1昇格を期待していい時期なのだろう(観衆9301人)。

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# by akira-takeuchi | 2013-12-02 15:07 | サッカー

J2第19節・ファジアーノ岡山vアビスパ福岡

朝から雨の降る一日だったが、諸事情あって岡山周辺へ出向いていたので、カンスタへ足を運ぶことにした。夕方には雨はあがったが、もたついていたのでスタジアムに到着したのはキックオフの30分ほど前。すでに先発メンバーを紹介するアナウンスが聞こえており、会場周辺の雰囲気や出店の様子をうかがうこともできないまま入場せざるを得なかった。試合前にちょっとだけスタジアムのまわりの様子を見たが、生憎の天気だったにもかかわらず、大勢の人が詰めかけている。週末にサッカーがおこなわれることが、ごく当たり前の日常のように思わされた。公私共に多忙な私にとって、この雰囲気を感じることそれ自体が非日常になってしまった現実が悲しく思える。

スタンドの階段を上っていて感じたが、私がいつも陣取るあたりに空席が少ない。雨が降ってスタンドが濡れているせいで、普段ならバックスタンドに座っている人たちがメインスタンドにいるのではないかと思わされた。スタンドの上段にまで行ってようやく空席を見つけ、なんとか座ることができた。息つく間もなく、やがて試合が始まる。アビスパのフォーメーションが3トップではないかということと、福岡#10のことだけ試合前に調べておいたが、それ以外の情報はほとんどないまま前半が開始された。

まず感じたことが、ピッチの濡れ具合。試合前のアップすら注意深く眺める余裕がなかったので何とも言いようがないのだが、選手が接触したときにファウルを受けて倒れているのか、足を滑らせてずっこけているのか、遠くからでは判別ができかねる。カンスタのピッチは雨が降っても水はけはいいほうだと認識していたが、相当量の水を含んでいるのかと考えさせられた。そして試合開始から岡山が攻撃をしかけるのかと思っていたが、それが続いたのはキックオフから数分で、意外なことにそのあとは福岡がボールを保持する時間が長くなる。ボールを奪った岡山は、サイドに開いて攻撃をしかけようとしているのが分かる。そしてそれをあらかじめ知っていた福岡は、それなりにDFが対応していると感じる。やがて岡山が左に展開して得たFKから、DFの#5がヘッドで押し込んで1点を先制した。

これで福岡が反撃に転じるのかと思いきや、意外にも激しく攻めてくるという感じでもない。かといって、先制して勢いに乗った岡山が一気呵成に攻めるという感じでもなく、やがて試合は再び落ち着き、福岡がボールを持つ時間が長くなる。このあたりは高い湿度も影響しているのかと思う。試合が止まったときに選手が給水している量が尋常ではなかったので。先制した岡山は前から圧力をかける必要はないのだろうが、うまい具合にボールを奪ったときに前線の選手の動きだしが遅いと感じる。広大なスペースがあるのに、動き出すというより身体の向きさえ反転していないことが何度かあり、意図したのと違う方向にボールが出たりする。この点に関しては、福岡も同じと言える。岡山のSHが攻撃に参加すればスペースが生じるはずだが、そこを狙って攻めるという意図はあまり感じない。言う人に言わせると、これが日本のサッカーの遅い箇所らしいが、たしかに的を射ていると感じるし、もったいないとも思える。

その後、前半終了間際に福岡が左サイドで得たFKから同点ゴールを沈めて1-1で試合はアディショナルタイムに入ったが、家庭の事情があるため残念ながらここで途中退出せざるを得ずスタジアムを後にした。試合は1-1のままタイムアップとなったようだ(観衆8123人)。

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# by akira-takeuchi | 2013-06-16 15:46 | サッカー

スペインリーグ第23節・デポルティボラコルーニャvグラナダ

これまた様々な事情により、スタジアムにタクシーで駆けつけて前半10分過ぎからの観戦。この日の予定では、これ以上早く着くことは物理的に不可能だったはずだから仕方あるまい。すでに試合は開始されている。入場ゲートには人がおらず、自分でチケットをかざしてゲートを駆け抜ける。試合の前にうまい具合にゲットしていたチケットの座席が、バックスタンドのほぼ中央の良席だったので驚いた。スタンド上段から俯瞰する光景は圧巻の一言。全体を非常に見渡しやすいフィールドビジョンだ。そんなことを考えている間にも試合は続いている。

そしてピッチに展開されるプレーを見て、我が目を疑うようになるまでにそれほど長い時間は要しなかった。これがプリメーラのサッカーか?と。まるで過去に何度か見たことのあるセグンダ(2部)のようだ。地元のデポルティボが押し気味に試合を進めており攻めようとするのだが、パスはつながらず、連携はなっておらず、ボールの収まり処がなくて攻撃がまったくつながらない。これはプレーしている選手にとっても、見せられている観衆にも、多大なるストレスだ。どおりでスタンドに着いたとき、すでにピーピーと観衆が何度も指笛を吹いていたわけだ。この試合だけを見にスペインへ来ていたとしたら、私はさぞや後悔していたことだろう。

やがて無駄な接触ばかりが多くなり、たびたび選手が倒れて試合が止まる。身体を張ったプレーが多いと言えば聞こえはいいが、ほかに攻撃の選択肢がなくてロングボールに頼っているとしか説明できない。さっきまで見ていたバレンシアのサッカーとは、明らかに似て非なる競技だ。スーペルデポルはすでに死語であり、デポルティボが降格やむなしのチームに成り下がっていた現実を見て、寂しさを禁じえない自分がいた。正直なところ、下位のチームどうしの試合とはいえ、スペインだからもう少しましなものを見れると思っていた。しかし目の前にあるそうではない現実を受け入れるまでに時間がかかり、気がつけば前半終了間際になっていた。

そして前半も残りわずかとなった頃、ゴール前の混戦からデポルティボのFWの前にボールが転がり思わぬ決定機が訪れたが、シュートはゴール左に外れた。私の横に座っていたおじさんはその場面を見て“!Mala suerte!(運が悪い)”と私に言ってきた。そしてその直後、グラナダが左から上げたクロスがポストに当たり、さらにデポルティボのDFに当たってゴールイン(オウンゴール)するという最悪の形で点が入り、その直後に前半終了の笛。今度は私がおじさんに“!!Una otra mala suerte para Deportivo!!(運が悪いのは2度目だね)”と言っておく。

後半は開始からデポルティボが押し気味に試合を進め、同点ゴールを狙いにいく。右サイドを使おうとしているのが分かるが、あと一歩が及ばなかったり、ほんのわずか攻撃がかみ合わなかったりしてゴールにつながらない。そしてグラナダが左サイドからボールを持って上がり、DFに囲まれて倒れそうになりながらも深い位置までえぐって、グランダーで折り返しのパスを出すと、そこに走りこんできたFWが左足でゴールに流し込んでグラナダが0-2とリードを広げた。

その後の時間はグラナダがたいして攻めようとせず、デポルティボがボールを保持する時間が続く。しかしデポルティボの攻撃は両サイドが中心で中央がないため、サイドからのクロスボールをグラナダDFがひたすらはね返すという展開が続いた。デポルティボにも惜しいシュートがあったが、GKのナイスセーブに阻まれた。途中からは微妙な判定もあり、スタンドは指笛の嵐。マラトン側のゴール裏に集結したサポーターは熱い応援を続けており、デポルティボが強かった時代はさぞや熱狂的だったのだろうと思われただけに惜しまれる。結局終了間際にもPKでグラナダが1点を追加して0-3でタイムアップの笛。試合後は抗議のハンカチが振られ、スタンドから審判に対して“!Fuera!、!Fuera!(出て行け、出て行け)”の大合唱。月曜日の新聞によると、この日の試合のあとでデポルのサポーターの一部が試合のあとで暴れたようだ。(観衆16000人)

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# by akira-takeuchi | 2013-03-10 00:52 | サッカー