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2022J2第38節・ファジアーノ岡山vベガルタ仙台

ファジアーノ岡山のサポーターは、相変わらず得点チャンスになるとタオルやマフラーを振り回す悪癖が改善されていないが、ほかの人の視界を遮るこの下品な行為は、いい加減にやめればいいのにと思う。こういうチームは、J1に昇格するよりも、J3に降格したほうがいい。ヴォルティスも一時期タオル回しをやっていたが、最近はやっていないはず。

この試合の主審は開始5分も経過しないうちにイエローカードを出していたが、その後はそれと同じたぐいのファウルでは一度も警告していなかった。こんな私物化された判定が許されていいはずがない。ついでに付け加えると、この主審は、異議を唱える選手には必ず何かを言い返さなければ気が済まない性格のようだった。しかも激突した選手と選手を呼び止め、わざわざ戻ってくるように指示して握手を促す始末。そんな暇あったら、とっととポジションに戻るのが選手の仕事のはずだが。どうしようもない目立ちたがりで、なおかつ支配的な審判に思えた。

入場が遅れていたため、この主審が何者かをハーフタイムのときに調べて知った。かつて埼玉スタジアムで、ベルマーレのゴールを認めなかった審判だとか。それが原因かはわからないが、プレーを判定するとかいう以前に、人間的に少しゆがんだものを感じた。後半にペナルティキックかという微妙なプレーがあり、岡山のFWの選手が激しくアピールしていたが判定は変わらず。別にその判定はそれでいいのだが、次のプレーが始まって主審が走り出し、そのFWに背中を向けた瞬間にその選手(#38)は露骨に不満な態度を示していた。この選手は審判の性格をよくわかっていると思って感心した。

仙台はそこそこうまくアウェイゲームの前半を進めていたように思ったが、中盤左サイドでのあからさまなパスミスを端緒として先制ゴールをあまりに不用意に許したのが痛かった。後半になり両チームとも雑なプレーが散見され、暑さの影響は否めないと感じたが、失策せずに好機を得点につなげた岡山が3点を挙げた。

久しぶりにJ2の試合を見たが、なかなか快適にボールを前進させることのできない時間帯が長く、相手ゴール前まで近づく回数が少なすぎるため、さすがの息子も退屈していた様子だった。やはりもう少し忍耐が身につかないと、J1はともかくJ2を見せるのは厳しいと思った。ま、次にまた見せるにしても、目の前でタオルの回らないJ2にしておくつもりだが。

(岡山3-0仙台、観衆:11661人、主審:山本雄大)

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# by akira-takeuchi | 2022-09-25 21:45 | サッカー

2022J1第19節・清水エスパルスv横浜Fマリノス

新しい国立競技場の観察を兼ねて、久しぶりにサッカーを見てきた。最上段から見下ろすフィールドビジョンは以前と変わっていなかったが、スタンドの動線の劣悪さには半ば呆れるほかなかった。出口の数の少なさ、表示の少なさ、わかりにくさ、試合中に災害が起こったら、ほとんどの人が逃げ遅れるだろう。試合内容はJ1とJ2が試合をしているようだった。片方のチームは一人でできることを、もう片方のチームは2人以上かけないとできないのだから、スペースが余って好き放題攻められるわな。来年清水は岡山に遠征してきそうだね、万が一にも岡山が昇格しなければ、の話だが。
(清水3-5横浜、観衆56131人、主審佐藤隆治)

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# by akira-takeuchi | 2022-07-04 22:18 | サッカー

ラグビーW杯準決勝・ウェールズv南アフリカ

キックが多いため、前半には退屈な試合だとも思ったが、後半の半ばあたりからは見ていて息がつまって卒倒しそうなほど拮抗した展開になった。傍観者として単に見ているだけでこれほど疲れる試合に立ちあったのは久しぶりだ。試合終了の5分ほど前に南アフリカが得たペナルティから、#10がPGを沈めて19-16となる。帰りの新幹線の時間があったため、残り1分ほどとなって、南アフリカが敵陣深くの位置でマイボールスクラムを得たところでスタンドを後にした。

それにしても、南アフリカがいい形でボールを持ち込んでも、密集でウェールズがそのボールをうまく奪い取る場面が何度も続いた。FWでもBKでも、ウェールズがあれほどうまくボールを奪取できる理由が、どうしても説明できない。スクラムでは南アフリカが圧倒的に押して優位に立っていた。南アフリカのノックオンしたボールが直接タッチを割ったとき、守備側はスクラムかラインアウトかを選択できるはずだが、ウェールズがラインアウトを選択していたことからもそれは明らかだった。

にもかかわらず、後半に7点を追う展開となったウェールズは、敵陣深くに攻め込んでゴールポスト正面付近でペナルティキックを得た場面で、なんとスクラムを選択。これが監督(ヘッドコーチ)からの指示なのか、キャプテンの判断なのかは分からなかったが、圧倒的に押されたスクラムからボールを出して左に展開し、最後は#11が左隅にトライを決めてゴールも決まり16-16の同点に追いつくのだから、この場面でのスクラム選択の判断はすごいとしか説明できまい。

ウェールズは#13、#15が出場したことからも、相手のキック処理と守備力(タックル)とに注力した布陣であることがうかがえた。そしてロースコアの均衡した勝負に持ち込み、守備から得点につなげる展開に持ち込みかけていただけに、あとわずか及ばなかったことが惜しまれる。終盤にきてウェールズはいささか反則が多くなり、これが失点(PG)に直結したことが痛かったが、最後は南アフリカの圧力がウェールス優ったということなのだろう。

午後からは日差しも照る一日で、横浜美術館のオランジュリー美術館コレクションへ足を運んで、ルノワールやセザンヌ、ユトリロなどの作品を見た。そして競技場へ向かったわけだが、物凄い数の外国人に驚くとともに、アイルランド人やフランス人、オーストラリア人も多く見かけた。彼らもみんな、優勝を狙ってきていたんだなーと思った。

この日は一階席の前から5列目と、ただでさえ全体を見渡しにくい位置から試合を見ていただけでなく、まわりがみんな外国人。特に両隣はいずれも南アフリカ人で、いきなり“どっちを応援するんだ?”などと聞かれてもねぇ・・・(どちらを応援するでもなく試合を見に来たと答えたが)。しかも試合中に、南アフリカがあからさまなノックオン、あるいは攻撃時のターンオーバーでボールロストすると、結構なことを言っていたな(笑)。まるで外国に来ているようだったね。密集になると競技場のスクリーンばかり見ていたので、家でテレビを見ているような心境にもなったけど。

ノーサイド直前にスタンドから退出したあとは新横浜駅へ直行。大勢の人たちと同じように駅まで走って、予約しておいた新幹線には余裕で間に合った。ここでもまた、新横浜から東京まで帰るにあたって、新幹線を利用する外国人が多いのには驚かされる。

(主審:ジェローム・ガルセス、観衆:67750人)

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# by akira-takeuchi | 2019-10-29 23:47 | ラグビー

ラグビーW杯プールB・南アフリカvカナダ

ボランティアの活動時間終了後に試合を見に行く時間があることが分かってから、あらかじめこの日のチケットを探すことにした。そしてチケットをうまく入手することができたので、自分へのごほうびとして、試合を見に行くことに決めた。新幹線の時間があるから試合終了までは見ることができないと分かっていたが、ボランティアをした街の会場で試合を見ることは、自分にとっていい思い出になると思う。

日中はボランティアでファンゾーン周辺の某所に立って道案内をしていたが、イングランドやアイルランドの試合が開催された日ほどには、街を行く外国人は多くない。しかし“必勝”とか“最強”と書かれた日の丸のはちまきを巻き、“スプリングボクス”と書かれたはっぴを身にまとった南アフリカ人と記念撮影をすることができておもしろかった。

行き交う外国人はビールを飲んでいる人が多いが、よく見ると“のどごし生”とか缶チューハイを飲みながら歩いている人もいる。外国人の味覚でも、発泡酒や第三のビール、あるいはチューハイを受けつけるというのは意外だった。ただ、スポンサーのハイネケンのことを味が薄いと言っている外国人(NZ人)がいて、“ヱビスやアサヒのほうがうまい、ハイネケンはピピ(小便)のようだ”と言うのには笑わされた。

そしてこの日は、なぜか街なかでフランス人やスペイン人を見かけた。フランス人とはフランス語で、スペイン人とはスペイン語でスモールチャットをしたが、それなりに意思疎通を図ることができて胸をなでおろす。これなら、次の大会(2023年フランス大会)も行けそうだな・・・などと、4年後に向けてとてもポジティブな視界が開ける気がした。次に現地観戦に行くなら、きっと息子同伴だろうな(笑)。

ボランティアの時間が終わって、いったん元町へ行って食事をしてから地下鉄でスタジアムへ向かうことにする。のんびりしていたせいで、地下鉄の駅やスタジアム周辺はごった返していた。スタジアムに着いてよく見渡すと、ボランティアの人がシャッターを押したり、脚立の上に立ってスタジアムの案内をしている。本当にご苦労なことだと頭が下がる思いがした。やがてキックオフの時間が近づいてきたので、急いで入場することにした。スタジアムのグッズ売り場には長い列ができていて、とても狙いの物を買うことなどできそうにはなかった。

スタンドの上のほうまで階段を上がり、座ってみるとノエスタ神戸の椅子はとても小さくて窮屈だった。これだと外国人にはせま苦しいだろうなと思う。やがて両チームの選手が出てきて、国歌が演奏される。どんな試合であっても、国歌を聞くと、国際試合を見に来たと実感する。そして試合が開始された。

まぁ・・・、NZに大敗していたカナダがどれほど善戦するかと思っていたが、開始2分ほどで南アが先制トライを挙げると、前半だけで7トライを挙げて47-0になる。さらに前半のうちにカナダは1人退場になってしまい、南アは100点以上取るのではないかと思ったが、後半はカナダが善戦した。後半のキックオフからカナダが攻め込んで攻撃を続け、長い攻撃の後にトライを挙げた時は今日いちばんスタジアム全体が沸いた。判官びいきもあるのだろうが、負けているチームにも声援を送る日本という国は、本当に美の国だと思う。後半35分過ぎにスタンドを後にしたが、最終的には南アフリカが後半に3トライを追加して66-7でノーサイドになったようだ。

スタジアムの外に出てみると、ボランティアの人たちが一列に並んでいて、帰途につく来場客をみんなで見送っている。スタジアムの座席案内の人や、スタジアム周辺の道案内のボランティアの人たちには本当に頭が下がる思いがしつつ、地下鉄の駅へと急いだ。地下鉄を乗り継ぎ、かろうじて新幹線に間に合うことができたが、神戸から大阪に帰るのに新幹線に乗る外国人の多さには驚かされた。

(主審:ピアース、観衆:28014人)
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# by akira-takeuchi | 2019-10-18 20:20 | ラグビー

ラグビーW杯プールD・オーストラリアvウェールズ

朝6時始発ののぞみで岡山を出発して、大宮駅でH5系の撮影をし、駅近くのてんやで食事をしてから湘南新宿ラインで新宿へ。大会期間中、新宿に開設されている公式メガストアに行ってきた。周辺は黄色い服を着たオーストラリア人がごまんと溢れていて、それに混じってスコットランド人やウェールズ人、フランス人などが行き交っている。アイルランド人には“オメデトウゴザイマース”と声をかけられたので、“Thank you very much.”と丁重に礼を言っておくとともに、次の試合における幸運を祈るよと伝えておいた。それにしても、2050年までにもう一度日本でW杯を開催して優勝するのは、サッカーよりラグビーのほうが先になってしまうかも、なんて思うのは私だけ?

中に入ってざっと見渡してみると、あらかじめ狙いをつけておいたキーホルダーやネックストラップは売られていない。そしていちばん欲しかった帽子も見当たらない。結局、店内を探し回ってみたものの狙っていたものは何もなかった。しかし、群集心理というか、あの煽られる心境は不思議なもので、何も買わずに店を出ればいいのに、どうせ買うなら消費増税前のほうがいいと思って大会公式球(シリウス)のレプリカボールを衝動買いしてしまった。このあと試合を見るというのに、なんでこんな荷物になる代物を買ってしまうのだろう。そして巨大なエリスカップが展示されていたので(※偽物です)記念撮影させてもらった。

そして京王線で飛田給へと向かうことになるのだが、まだ試合開始までに4時間くらいあるのに、電車はオーストラリア人とウェールズ人でごった返している。電車の中でどの駅で降りるんだ?みたいなことを言ってる人がいるから“Two stops to go, I go to the same place.(laughing)”みたいなことを言っておく。まるで海外にサッカー観戦に来てるみたいだね。

飛田給駅の周辺も、黄色と赤の装束に身をまとった人でごった返していた。海外でしか見たことのない光景が展開されているが、これが日本での出来事なのだから、すぐには受け入れがたいものがある。ラグビーW杯って、本当にすごい、と。しかし試合開始にはまだ3時間以上あるのに、こんなにごった返すなんてことはFC東京の試合じゃ、あり得ないよね。

スタジアムに行く途中に、これまたテントで公式ショップが開設されていて、よく見ると狙っていた紺色の帽子が売られている。この機逸すべからずとばかり“34番の帽子!!”と叫んで帽子を出してもらい、さらに小型レプリカボールを買うことにして会計を済ませた。また荷物が増えてしまったが、この帽子は欲しかったので、ここで買うことができてラッキーだったな。インターネットでも売り切れになっていたはずだし。

そんな調子でようやくスタジアムの入場ゲートへとやってきた。飲料の持ち込み禁止になっているのをいいことに、ここに来るまでの間に飲み尽くして空になったペットボトルを処分させてもらう。買い物が多くて荷物が増えたためどうなるかと思っていたが、あっさり入場できて、逆に拍子抜けだった。そのあとパブリックビューイングエリアに行ってみると、すごい数の人が集まってスクリーンでジョージアvウルグアイの試合に見入っていた。

やがてジョージアvウルグアイの試合の前半が終わったので、キックオフまでに1時間半くらいあったが、プログラムを買ってスタンドに入ることにした。大会が開幕して一週間余りが経過し、心に余裕ができたせいか、スタジアムではオーストラリア人やウェールズ人たちといっしょに記念撮影してもらった。出来上がった写真を見てみると、どの人もみんないい顔をして写ってくれている。一生ものの思い出になると思った。

両チームの選手のアップが終わり、選手が入場してくる。そして国歌の演奏になるわけだけど・・・、何度聴いてもランドオブマイファーザーズの大合唱は素晴らしいの一言で、まるでこの瞬間だけ東京スタジアムがカーディフのアームズパークかミレニアムスタジアムになっているかのような錯覚を覚えた。こんな美しい国歌を自分の国の歌にできるなんて、ウェールズ人が本当にうらやましく思える。世代を超えてこの国歌が歌い継がれてきたんだろうなぁ、と。

そしてアドバンスオーストラリアフェアーが流れたが、このオーストラリア人の大合唱も凄まじかった。ラグビーの国際大会の試合を見に来ていることを実感する瞬間だった。やがてウェールズのキックオフで試合が開始されるのだが、キックオフから攻め込んだウェールズは、1分もたたないうちに#10がドロップゴールを決めて3点を先制する。さらに攻め込んだウェールズは、キックパスを右隅でキャッチした#12がトライを決めて10-0とリードを広げる。

開始早々から追う展開となったオーストラリアは、ウェールズの守備に阻まれてハンドリングエラーが多く、なかなか快適に前進することができない。それでも#10のキックパスからトライを返すと、さらにPGを決めて2点差まで追い上げる。しかしその後ウェールズはPGを2本決めてリードを広げ、さらに相手のパスをインターセプトしてトライを決めて15点差で前半を折り返した。オーストラリアとしては、前半終了間際に無駄な失点が多く、これが完全に余計だった。

後半になるとオーストラリアの攻撃が改善し、ウェールズ陣内に攻め込む機会が多くなる。ウェールズが徐々に疲労してきた影響もあってかオーストラリアは連続攻撃が可能になり、ウェールズの守備を突破してトライを2本返し、さらにPGで1点差まで追い上げる。しかしその後ウェールズがPGを追加して4点差とすると、その後は果敢な守備でオーストラリアの攻撃を凌ぎ切って29-25でノーサイドになった。

ウェールズはラインアウトで何度か失敗が目についたし、前半のうちに#10が負傷交代してしまっただけに、オーストラリアとしてもつけ入るチャンスはあったと思うが、敵陣に攻め込むたびに得点を挙げたウェールズの試合運びがオーストラリアに優ったという印象だった。オーストラリアは前半、攻撃の際のハンドリングエラーが多く、試合の流れをつかむ前に失点してしまった。そして前半終了間際のラフプレーによるPGの失点と、その後のパスミスからトライを奪われたのが痛かった。ウェールズは今年のシックスネイションズと同様、積極的な守備で相手の攻撃を封じたことが勝因といえる試合だった。

(主審:ロマン・ポワテ、観衆:47885人)
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# by akira-takeuchi | 2019-10-01 20:51 | ラグビー