J2第15節・ファジアーノ岡山v愛媛FC

晴れの国・岡山で開催される雨中戦を、一度この目で見てみたいと思っていた。サッカーをプレーしたことのある者なら誰しも経験的に理解できると思うが、雨が降って下が滑りやすくなると、トラップなどの個人技術の巧拙がより顕在化するようになる。そのような悪条件で、ファジアーノがどのようなサッカーを展開するのか非常に興味があったのだ。興味があるとともに、どうせトラップミスやパスミスを連発してサッカーにならないだろうと高をくくっていた。雨のなか試合会場に向かいスタンドでキックオフを待ったのだが、その観衆の少なさには驚いた。サッカーに雨天中止はありえないので、雨が降っただけで観衆が激減(公式発表3233人)する地にサッカーが根付くのは難しいのではないかと思った。

やがて試合が開始されたのだが、開始早々からファジアーノ岡山はトラップミスを連発してまともに前進することすらできない。さらに滑るピッチに足を取られてDFが転倒しボールをクリアしそこなうなど、目を覆うようなプレーが相次いだ。これがプロのサッカーとは、お粗末極まりないと言うほかない。さすがの私もキックオフから5分足らずで、雨のなか金を払って現場へ足を運んだ己の愚行を呪った。目の前に展開される競技が、サッカーの体をなさないことを確信したからだ。

そして大方の予想通り、試合は愛媛が支配することになった。愛媛は右サイドから攻撃を仕掛ける回数が多く、前線の#9にボールを集めようとする姿勢が感じられた。そして前半の半ば過ぎ、右CKから愛媛#8が押し込んで先制ゴールを挙げた。その後にも愛媛には惜しいチャンスがあったが、決めることができなかった。一方の岡山は、最初から最後までお粗末な攻撃に終始した。前線の#19にボールを集めたいのだろうが、意図のないキックが空中を飛びボールを何度失ったことか。このスポーツはラグビーかと見まがうほどだった。自陣ゴール前でのセットプレーをクリアして岡山の選手がボールをキープしたあと、味方選手のいない前線に意味もなくボールをキックするのを見た愛媛サポーターが、なぜもっと味方にパスをつなごうとしないのだろうとつぶやいていた。相手チームのサポーターにまでこのような指摘を受けているようでは、プロとしては失格だろうねぇ・・・。すべてがこんな調子のまま、前半は0-1で折り返した。

後半が開始され、前半とうってかわってファジアーノ岡山は細かいパスをつないで攻めようとした。しかしその攻撃も、2分と続かなかった。自陣深くでボールを奪った愛媛がカウンターを仕掛け、2本ほどパス交換したあとでボールが渡った#8のミドルシュートがゴールに決まった。このシュートは見事だったと思う。さらに前半10分過ぎに愛媛はセットプレーからのこぼれ球を拾った#16が左足でシュートを放ち、岡山GK#1のキャッチミスも手伝ってそのままゴールイン。実質的に、この3点目で試合は決まった。そのあとは両チームともガス欠したのか、流しているだけのプレーが相次いだ。終了間際に岡山は#11が左の角度のないところからシュートを決めて1点を返したが、大勢に影響はなく1-3でタイムアップとなった。

この試合では、審判も非常にお粗末だった。反則があってもアドバンテージを認めて流せばいいところで笛を吹いて攻撃を止めるし、ゴールから45メートルは離れていようかという遠い位置での間接フリーキックを一本蹴らせるのに1分以上かけるし。挙げ句の果てに、オフサイドの旗が上がっているのに攻撃を続けさせてペナルティキックの判定を下しておきながら、愛媛の選手からの抗議を受けて線審に確認し、PKの判定を取り消して間接フリーキックで試合再開(オフサイドを認めた)。ついでに言うと、審判の判定に異議を唱える私に対して、前に座っていた不細工な女がこっちを向いてうるさいと毒づく始末。ルールすら満足に理解しておらずPKの判定にぬか喜びする女が私に意見するなど、言語道断も甚だしい。ファジアーノのサッカーもお粗末なら、審判のお粗末さ加減も一級品、おまけに観衆は質も数も粗悪品といった印象の凡戦であった。唯一の収穫は、私が投書した影響か、アウェイチームの得点者もスタジアムでアナウンスするようになったことを確認できたことだけだった。

e0092251_2354426.jpg

[PR]
by akira-takeuchi | 2009-05-17 23:56 | サッカー
<< 交流戦・阪神v福岡ソフトバンク3回戦 J1第10節・ヴィッセル神戸v... >>