J2第27節・ファジアーノ岡山vサガン鳥栖

やはり、うわさは本物だった。サガン鳥栖のFWは現在J2最強とのうわさを耳にしていたが、その評判に違わぬ力をこの試合でも遺憾なく発揮した。前半開始から10分あまり、左CKをファーサイドで待っていた#26がヘッドで押し込んで1点を先制。そしてその直後の2点目は圧巻だった。DFラインからのロングボールをFW(?)がヘッドで落とし、そこに走りこんだ#11が直接ミドルシュートを右隅に蹴りこんだ。このプレーはほんの一瞬のできごとだったが、流れがすべて練習どおりの形のように思えた。そのほかにも鳥栖は相手陣内で前を向くと、FWでもMFでも隙あらばとシュートを次々に狙ってくる。このシュートの意識の高さは、現在のJ2で随一ではなかろうか。2点差になってからは後ろへパスを回すシーンが多くなり、攻撃の意識が少なくなったようにも感じたが、ピンチらしいピンチは1度だけで前半を折り返した。

後半も、鳥栖の攻撃力がファジアーノ岡山を圧倒した。後半15分頃にロングボールの処理を誤った岡山DFのミスを突いて#11がGKと1対1になり、ゴール右にシュートを沈めて0-3となったところで実質的に試合は決した。その後も鳥栖は手を緩めることなく攻撃を続け、岡山GK#21のナイスセーブがなければ後半だけでも5点は入っていただろう。鳥栖の攻撃の特徴は相手のペナルティエリア付近で、素早いチェンジオブペースとともにパスをつなぐところにある。パスを交換しながら機をうかがい、抜け出すタイミングのときの素早い加速には目を見張るものがあった。そして加速の速さだけでなく、ボールを奪ってからシュートに至るまでの手数の少なさ、つまり攻撃のシンプルさが印象に残った。そして、前半から凄まじい運動量で守備をしていた#35と#11の二人のFWのスタミナには完全に脱帽である。スコアが示す0-3という数字以上に両チームに実力の差があり過ぎて、鳥栖の守備陣の力がいかばかりか見ることができないほどだった。

一方のファジアーノ岡山は、相変わらずマイボールになってからの攻撃がお粗末の一言。単純すぎるミスでボールを失っては守備に追われるばかりで、チャンスらしいチャンスは前半にも後半にも1度だけ。選手交代もまったく機能せず、後半には退場者を出す始末。中盤の運動量で圧倒されて攻撃の形をまったくつくることができず、サガン鳥栖のスパーリングのような試合だった。サッカーに関しては素人の妻が、ファジアーノの守備がサガンの攻撃についていけていないと試合中に言うのだから、両者の力には相当の差があったといえよう。観衆は4768人、非常に蒸し暑いなかでの試合。想像していた以上の数のサポーターが鳥栖から駆けつけており嬉しく感じた。

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by akira-takeuchi | 2009-07-13 01:03 | サッカー
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