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J2第8節・ファジアーノ岡山vザスパ草津

ザスパ草津の関係者には失礼な話かもしれないが、最下位のチームに負けるのだからファジアーノ岡山はもっと弱い。先週ジェフ千葉に勝ったからという根拠のない理由で、今週も勝てると思っていた選手やサポーターは多かったのだろう。しかし千葉に勝てたのは選手全員がハードワークして、守備で貢献することができたから。選手11人全員が100%かそれ以上の仕事をできなければ、最下位相手でも負けるのだとよく認識すべきだろう。世間一般のファジアーノ岡山の評価は、所詮その程度のもの。勘違いや幻想は早いうちに捨てて現実を見据えないと、今シーズンも19位に定着する日はそう遠くないのではないかと思わされた試合だった。

草津の布陣は私が試合前にリサーチしていたとおりの4-4-2だった(一部スタメンは予想と違っていたが)。そして試合全体で考えたときに#6の運動量は群を抜いていた。前半は左SBの#16が左サイドから何度も攻撃に加わってきた。#16、#14に#6が絡んで攻め上がったのは1度や2度ではなかったように思う。そして前半の半ば過ぎ、中央から出たスルーパスに走り込んだ草津FW(?)を岡山DFが倒してPKの判定。これを#30が左隅に沈めて1点を先制した。その後は完全に草津の流れになり、岡山はマイボールになってもボールの出し所がなく、あからさまなパスミスでボールを失うという毎度お決まりのパターンの繰り返し。前半は0-1のまま終了したが、草津の左サイドの攻撃を封じるために岡山#9をもっと高い位置に張らせるとかそのたぐいの作戦もあったように思うが、前半だけ見ていたらまったく無策だった。

後半開始早々岡山に得点チャンスが訪れたが、これを逃したことが結果的に響いた。後半になっても岡山は完全に走り負け。ボールを自陣深いところで奪っても、パスを出すコースがない状態がつづいた。草津はおそらく試合前からの予定どおり、体力的に負担のかかる両サイドハーフを順次交代。単純な失策でピンチを迎える場面もあったが、岡山の決定力不足にも助けられた。今季未勝利の草津にとって最後の15分ほどは非常に長く感じたと思うし、スタンドから見ていても少し混乱しているのが分かったが、どうにか凌ぎきって0-1のままタイムアップとなった。今日の試合を見るかぎり、単純なミスでボールを失わなければ今後草津が連敗することはないようにも思えた。今季未勝利の相手に地元で零封の完敗を喫するようでは、シーズン終了時の岡山には19位の位置がふさわしいのかもしれない。

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by akira-takeuchi | 2010-04-25 23:25 | サッカー
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