J2第25節・ファジアーノ岡山v愛媛FC

ここ数ヶ月、W杯や高校野球を見る日がつづいていたため、地元のサッカーを見に行く機会がなかった。世界最高峰のW杯にしても、負けたら終わりの高校野球にしても、よほどの天変地異でもない限り優先順位は地元のJ2より上なので、仕方ないと言うしかなかろう。そんなわけで久しぶりにサッカーを現場で見たが、仕事に忙殺されていた日常を忘れることができ、非常にいい気分転換になった。すべての瞬間においてさまざまな選択肢(パスコース)が存在し、状況が流動的に変わりつづけるサッカーは、スタンドから見ていて頭の刺激になる。また機会があれば近いうちにサッカーを見に行きたいと思うし、地元でJ2の試合をしてくれる選手たちにはこの場を借りて感謝申し上げたい。

試合の前半は、愛媛が完全に試合を制圧した。正直なところ、J2の下位チームでもこれほどまでにやっているサッカーが違うのかと思うと愕然とした。ファジアーノ岡山の試合を見るのは4ヶ月ぶりだが、4ヶ月たっても何も変わっていない。このチームに巣食った病根は、まったく解消されていなかった。選手の技術によるものか戦術的なものなのか、はたまた暑さによる疲労の蓄積によるものなのかは分かりかねるが、岡山はボールを奪っても選手の動き出しが遅くて運動量も少なく、相手ゴール前までボールを運ぶことすらできない。愛媛にいいようにボールをつながれ、岡山は中盤で選手がボールを追いかけて右往左往するばかりだった。前半の15分過ぎに愛媛#19がGKのはね返りを押し込み、前半終了間際には#9がGKと1対1になってループで決めて0-2とした。

しかし後半の岡山は、見違えるようによくなった。後半開始から交代出場した#11と#9がどのように効いていたのか、私の座っていた位置からは分かりにくかったのが残念だが。後半開始早々に左サイドをえぐり、こぼれたところを#7が押しこんで1点を返した。1点を返して勢いづいた岡山は中盤でもパスが回るようになり、後半の半ばには愛媛#4が2度目の警告で退場となり数的優位に立った。その後も再三のように愛媛ゴール前まで攻め込み、セットプレーが相次いだが、同点ゴールを陥れることなく1-2のままでタイムアップの笛を聞いた。

その試合まで全勝のチーム同士が対戦する高校野球なら負けて惜しかったということもできるのだろうが、ここまで3連敗中のファジアーノ岡山に対して惜しかったと言うことはできまい。前半から腰の引けた試合で攻撃することがまったくできず、愛媛のシュートの雨あられ。挙げ句の果てに2点のビハインドを許しては、連敗脱出への道のりは最初の45分で遠のいていたといえる。特に愛媛#9に許した2点目は、中盤でもう少しハードに詰めていれば#9にボールを与えることもなかったわけで、選手の意識の問題もあろうがもったいないの一言である。しかしながらこの愛媛の2点目のときに、あからさまな反則があったものの主審は大きなジェスチャーでプレーオンを指示し、ゴールが決まったあとでイエローカードを提示していた。この判断は見事だったと思うし、この主審の判断を見ることができただけでも今日の試合を見に行った価値はあったというものだ。

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そういえば、後半途中に愛媛#9が倒れたとき、DFラインでボールを奪った愛媛の選手はプレーを止めるためにボールを外に蹴りだした。にもかかわらずそのあとのスローインで、ファジアーノ岡山は当たり前のようにマイボールの攻撃を続け、相手にボールを返そうとはしていなかった。ピッチ上でのプレーの質が低レベルなら、プレーのマナーも最悪。こんなチームに存在意義を見出すことすら難しく思え、失笑するしかなかった。それと久しぶりにサッカーの試合会場に訪れたが、相変わらず続いているKankoスタジアムの横柄なアナウンスと、得点チャンスのときに観衆が回すマフラーが気になった。そもそも日本のスポーツ界で最初にマフラー(厳密にはタオル)を回したのは、千葉ロッテのファンだったはず。だから自分の背後に客がいることも気にせずスタジアムでタオルを回すのは、ロッテファン以外は禁止!!(笑)タオルは布が小さいからまだ許されるが、あんなに長いマフラーをチャンスのときに目の前で回されては、視界をさえぎられて迷惑も甚だしい。この訳の分からない風習だけは、早いうちにどうにかしてもらいたいものだ。日本のサッカー文化が低レベルであることの象徴である。

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by akira-takeuchi | 2010-09-13 22:23 | サッカー
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