J2第28節・ファジアーノ岡山vヴァンフォーレ甲府

プロサッカーの興行としてはあまりに酷い。ひどすぎて見苦しささえ覚える試合だった。金を払って欠陥商品のような試合を見せられては、一人の観衆として憤りを禁じえない。パリーグ優勝のかかった福岡ソフトバンクホークスの試合がナイトゲームだったので、今日の午後はKankoスタジアムへと足を運んだが、無駄な時間を過ごしただけだった。J1昇格という明確な目標のあるヴァンフォーレ甲府と、いくら負けても降格することもないアマチュア同然のファジアーノ岡山との間に存在する、試合に対するモチベーションの差がスコアとなって顕在化したと言ってしまえばそれまでか。上位と下位の力量差が大きいJ2でこのような試合が頻発するようでは、Jリーグを安易に拡大する方針(J2を22チームまで拡大する予定)にも再考の余地があるだろう。そして、私の知っているほかのJリーグのチームや諸外国であれば、地元で0-4の敗戦を喫したらブーイングだけでなく水の入ったペットボトルがグランドに投げ込まれることだってあるように思うが、試合終了後は当たり前のように整列した選手がスタンドにあいさつしていることにも驚かされた。

冷静に思い返してみると、甲府は0-0で迎えた前半の終了間際に敢えて攻撃せず守りを固めることに重点を置いていた。守備を固めて先に失点さえしなければ、岡山が消耗する後半にいつでも点が取れると踏んだのだろう。たしかに甲府の#4と#5が中心に陣取る最終ラインは安定しており、岡山の攻撃でゴールを陥れることは最初から不可能なように思えた。甲府の守備の素晴らしいのは、相手ボールになったときにFWの3人もさぼらず前線からチェイスすることだ。そして昨年の加入当初ははね返すだけのDFだった#5(失礼)が流れの中でチャンスと見るや攻撃参加し、足で見事なトラップを決めてシュートを放つシーンには驚かされた。前半は岡山の守備の前に攻撃が実らなかったが、後半になると甲府の持つ攻撃力ばかりが目立つ試合になった。後半開始早々に左からのFKを#11が頭で合わせて先制すると、#10が狙いすましてミドルを右隅に決めて2点目を挙げた。さらにボールを持って突進した#11からのスルーパスを受けてGKと1対1になった#15がゴールに流し込んで追加点を挙げ、終了間際には相手DFからボールをかっさらって#11がダメ押しの4点目を決めた。

前半の岡山はFWの#9と#19が攻撃に守備にと奔走していたが、あの運動量は90分続かないだろうと思っていた。前半はよく守ったがこの2人が交代した後半は特に見るべきところもなく、マークの甘さと雑な守備だけが印象に残った。甲府に3点目と4点目を許したシーンは、プロのチームのプレーとは思えなかった。一度JFLに降格してアマチュアからやり直す以外にこのチームを強くする手立てはなさそうだ。
そういえば試合前に、ファジアーノサポーターがルパンⅢ世のテーマを歌っていた。ヤクルトスワローズのチャンステーマから取ってきたのか、高校野球の応援を見て真似をしたのか。選手入場のときのオーバーザレインボー(千葉ロッテ)にしてもチャンスのときの応援(HondaFC)にしても独創性はなく、どこかの応援の二番煎じばかりというのは読売ジャイアンツにも似ている。高校野球の応援からパクってくるのなら、今年の新潟明訓の応援から取ってくればいいのに。新潟明訓の応援の選曲が秀逸だったということは、ネット上でしばしば語られており私も認めるところなのだが。このたぐいの応援文化というものに関しても岡山は不毛の地であるゆえ、各種スポーツの応援に精通した人が少ないことも嘆かわしく思える。

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by akira-takeuchi | 2010-09-27 00:08 | サッカー
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