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パリーグ公式戦 ソフトバンクv西武・16回戦の印象

序盤に中村とカブレラの本塁打でリードを奪った西武が、西口の好投もあって4-0で快勝。
…なのであるが、私の横にいた人によると試合の流れを考えるに、それ以外に勝負の綾が多い試合だったのだそうな。
まずは1回表の攻撃での片岡、さらには8回裏の宮地の右前で二塁走者・城島を三塁で止めたコーチャーの判断、ひいては城島に代走を出さなかったこと、9回裏の豊田の登板と8回表の追加点…。私にとって、野球観を根底から変えられる試合となってしまった。試合の流れを見るには現場へ来るしかない、とは彼の弁。私がいつも高校野球を見るときに甲子園で口にする言葉を言われてしまい、降参するしかなかった。





~帰宅後補足~
1回表西武ライオンズの攻撃で、先頭打者の片岡は結局空振りの三振に倒れたのであるが、このとき3球ほどファールで粘り、相手投手の杉内に球数を投げさせた。この段階で杉内の調子がそれほどでもないことが分かるとともに他の選手に球筋を見る機会を多く与えることで、その後の中村とカブレラの本塁打につながったとか。

8回裏ソフトバンク二死二塁(二塁走者城島)の場面で、打者大村の打球は右前への安打。このとき西武の右翼手は栗山。たしかに城島の足を鑑みるに本塁突入はアウトになる可能性が高い打球だった。しかしこの段階でスコアはすでに4-0、かりに城島が三塁に止まったとしても次打者川﨑が安打を続ける可能性は高いとはいえない。さらに栗山の守備には一抹の不安が常につきまとう。しかもこの場面まで先発の西口があれほどの好投を続けているのであれば、ミスが起こる可能性にかけてでも城島を本塁に突入させるほうが勝利に近づくための判断だとか。そして9回表の守備で城島が守備につかないのなら(結果的には守備につかなかった)代走を出しておけばいいわけで、これは完全なベンチの判断ミスだってさ。
ただ、走者が2人たまっても4点差あるので、一発が出てもまだリードをした状況を保てる。さらに、二死一、三塁になっても、すでに使った城島は代打でもう使うことができない。それゆえ8回表に中島の適時打で追加した1点が大きいのだそうな。

そして9回裏の投手交代に関してだが、ソフトバンクの攻撃が3番のバティスタから始まることを根拠に、西口は交代だろうと彼は言い切っていた。西口という選手は完封や記録にはまったくこだわらない性格の選手であり、走者を出した状況で豊田に交代するくらいなら9回裏の最初から交代をするほうを選ぶような選手なのだそうな。翌日の新聞によると、自分から代えていただけるなら交代を希望するとベンチに告げたらしい。なるほど・・・と私はうなるしかなかった。脱帽。
by akira-takeuchi | 2005-09-03 21:51 | プロ野球
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