J2来季から昇格プレーオフ導入へ

J2は来季から昇格プレーオフの導入を検討しているという。日本ではなじみのないシステムだが、それ自体は悪い話ではないと受けとめている。現にイングランドではチャンピオンシップの3位から6位でプレーオフをおこなって昇格の最後の1チームを決めているし、スペインも昇格プレーオフをおこなっている(やり方は両国で若干の相違があるが)。来季プレミアリーグに昇格する最後の1枠をウェールズのスウォンジーが勝ち得たというのは喜ばしい話だし、シーズンがほぼ終わったこの時期に、スペインで最後に昇格するのがグラナダになるのかエルチェになるのかと日本で気を揉んでいる私は相当な変わり者なのだろうが(それにしてもベッチフィールドでプレミアリーグを見てみたかったものだ)。

しかしJ2には根本的な構造上の問題がある。そもそも昇格争いをしているチームはJ1経験のあるチームばかり。今季は横浜FC、FC東京、東京V、京都などの出遅れにより、ここまで栃木や鳥栖が上位につけているが、シーズン半ばにこの順位でいられるかどうかは疑問だろう。より多くのチームにJ1に昇格できる可能性を与えることにより、J2全体のレベルを底上げしようという考えには賛成だが、昨季J2の3位で昇格した福岡はここまで9戦全敗という有様。実力で劣るチームに昇格の機会を与えたとしても、J1の質が下がってしまうのでは本末転倒だろう。

シーズン終盤にプレーオフをおこなうことにより、J2が注目される機会を設けることは大いに賛成だ。しかし現状のJ2は闇雲にチームを増やしすぎた弊害で選手の数も審判も不足しており、全体的な質の低下が目に余る状態といえる。昇格プレーオフが悪い話だとは言わないが、その前に水増しされたJ2のチーム数を16程度にまで減じる話と抱き合わせでないと、Jリーグ全体のレベル向上にはつながらないと思う。3年ほど前の申し合わせ事項によるとJ2は22チームまで拡大を続けることになっているらしいが、ここにメスを入れないかぎり緊張感のない試合がシーズン序盤から繰り広げられる現実に変わりはあるまい。早期にJ2とJFLの入れ替え戦を導入するほうが、J2のレベル向上に直結すると考えるのは私だけだろうか。
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by akira-takeuchi | 2011-06-15 00:41 | サッカー
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