J2第37節・徳島ヴォルティスvサガン鳥栖

今年のJ2は残り2節となった段階で、2位から4位までの勝ち点差が3。しかも昨日札幌が勝ったため、2位から4位までが同じ勝ち点で並ぶ混戦になった。得失点差で優位に立つ鳥栖が有利であることに疑いの余地はないが、ここ数試合はやや失速して前節は久しぶりの黒星。対する徳島は地元で札幌に敗れて昇格が遠のいたかに思えたが、難敵の栃木と湘南を連続して敵地で破って再び順位を上げてきた。今日勝っただけでは昇格は決まらないが、ともに勝てばJ1に大きく近づく状況でこの日の試合を迎えた。

試合が終わってみて思うのだが、徳島は選手も観衆もこれほどまでに重圧のかかる中での試合を経験したことがなかったようだ。換言するなら、ちょっと入れ込みすぎたというか。前半の開始から5分間、徳島は前へ前へと圧力をかけたが決めることができなかった。そして徳島が前がかりになったところで鳥栖が右サイドに長いボールを展開し、その折り返しを鳥栖#10が決めて先制した。その直後、徳島#8(?)のスルーパスをエリア内で受けた#18がDFに倒されてPKを得たが、このペナルティキックを#7が失敗したのが流れの上でこたえたように思う。その後は徳島の選手が前がかりになり、中盤が#8だけでスカスカになって逆襲を受けるシーンが多くなった。さらに前半の30分過ぎ、相手ゴール前で得たFKのはね返りを#22が押し込んで鳥栖が0-2とリードを広げた。

後半も徳島はゴールを目指して前へと攻撃をしかけるが、今日の鳥栖は全体的に守備が集中していた(徳島の攻撃が単調だった感は否めないが)。そして後半が10分ほど過ぎた頃、右からのスローインを鳥栖#9が頭で押し込んで0-3となり、実質的にこの追加点で試合の大勢は決した。試合の最終盤に徳島にも惜しいチャンスが何度かあったが、これを鳥栖がしのぎきってタイムアップの笛を聞いた。鳥栖がチャンスを確実に決めていれば、あと3~4点は入っていただろう。

試合に関係ないこととしては、はるばる徳島まであれほど多くの鳥栖サポーターがやって来ていたことには驚かされた。そしてタイムアップの瞬間の、選手や関係者とサポーターの喜びようは尋常ではなかった。実質的にこの試合の勝利でJ1昇格が決まったと、みんな分かっていたのだろう。スタンドでフューチャーズのピンク色の旗が振られているのを見て感慨深く思えた。世界的に見ても素晴らしい鳥栖スタジアム(ベストアメニティスタジアム)で、やっとJ1の試合が開催されることを、スタジアムマニアとして本当に嬉しく思う。鳥栖スタジアム(とサガン鳥栖)の素晴らしさを、ひとりでも多くの日本人に知ってもらいたいものだ。

しかし鳥栖も徳島も、リーグ戦の終盤にきて地元で勝ち点を積み上げられないのはどうしたものかと思う(札幌は別)。直近2試合の徳島のあの勝利は、いったい何だったのかと考えさせられる。しかし残り1節となった今、考え込んでいる時間もなかろう。徳島の最終節は岡山とのビジターゲーム、四国初(発)のJ1を目指し、栃木や湘南を撃破した勢いを思い出して試合に臨んでもらいたいものだ。(観衆は11916人、主審は松尾一)

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by akira-takeuchi | 2011-11-28 00:19 | サッカー
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