J2第38節・ファジアーノ岡山v徳島ヴォルティス

今日は朝のうち小雨が降っていたが、寒いのを辛抱してカンスタへ向かった。スタジアムに着いたのはキックオフの30分ほど前だったが、スタンドでいつも陣取るエリアは青い服を着た人で埋め尽くされていた。ガラガラの鳴門の競技場で試合をしていた時代を知る者としては、数千人もの応援が徳島からやってくるとは驚きを禁じえなかった。今日の試合もリーグ戦の1試合なのだが、それが単なる1試合でないことを知った人ばかりがスタンドに集結したようだ。一部の照明が点灯されたなかで、やがて試合が開始された。

前半のキックオフから10分ほどはどことなく動きが固い印象を受けたが、やがて徳島が攻め込みはじめる。先週の試合よりは、全体的に動きが連動していてスムーズに思える。中盤で相手のパスミスを誘い、これを奪って徳島が攻めあがる。しかし徳島が攻め込んで岡山がボールを奪い返すと、今度は岡山も反撃に転じる。どちらがペースを握るというでもなくボールが往来し、そのうちの何度かはシュートに到達するが枠には飛ばない。25分くらいが経過すると、試合が落ち着いてしまって点が入りそうな気配がなくなり、そのまま前半が終了した。

後半になる前に、札幌が2点リードしていると聞いた。徳島の監督さんの前半の所作を見ていると、札幌ドームの経過は逐一情報が入ってきているように思えた。ならば徳島は、ゴールを狙うしかない。後半の開始早々、徳島はペナルティキックのチャンスを得る。しかしこれを狙った#7のキックは、GKとクロスバーに当たってはね返り、今週もまた沈めることができなかった。それでも慌てる必要はない。中盤での保持力でやや優る徳島が、細かいパスをつないで相手ゴール前を目指す。そうか、これが徳島が意図していたサッカーなのか。しかしなかなかシュートまで到ることができない。そんな感じで後半の20分ほどが経過し、展開はほぼ互角になってきた。早く1点が欲しい徳島は徐々に全体的に前がかりになり、全員で押し上げて中盤を省略し、前線へ長いボールを送りはじめる。しかし思っていたほどうまく前線にボールが収まらない。当然、徳島の背後には広大なスペースが存在する。ここを使って岡山がカウンターのチャンスを何度も得る。35分を経過するあたりからは、ボールは往来するが完全に間延びした状態になった。ともに決定機も決定力も欠如したまま90分が経過したが、後半のロスタイムに岡山が1点を決めた直後にタイムアップになった。

試合後のコメントによると、徳島の監督さんは辞任する意向だという。この3年ほど一年ごとに成績を上げていたので残念な思いもあるが、徳重、倉貫、柿谷、津田あたりの主力選手が残るのであれば、来季もいいサッカーを見せてくれるのではないかと思う。何年も前に、数千人しか観衆のいない寒々しい鳴門の競技場で試合を見ていた者としては、いよいよ徳島も年間順位が4位のところまで上がって来たかという印象である。前線にあと少し得点を取れる選手がいれば、来年のJ2で2位以内(6位というべきか)に入る可能性は大いにある。(観衆8833人、主審村上伸次)

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by akira-takeuchi | 2011-12-04 02:31 | サッカー
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