スペインリーグ第23節・デポルティボラコルーニャvグラナダ

これまた様々な事情により、スタジアムにタクシーで駆けつけて前半10分過ぎからの観戦。この日の予定では、これ以上早く着くことは物理的に不可能だったはずだから仕方あるまい。すでに試合は開始されている。入場ゲートには人がおらず、自分でチケットをかざしてゲートを駆け抜ける。試合の前にうまい具合にゲットしていたチケットの座席が、バックスタンドのほぼ中央の良席だったので驚いた。スタンド上段から俯瞰する光景は圧巻の一言。全体を非常に見渡しやすいフィールドビジョンだ。そんなことを考えている間にも試合は続いている。

そしてピッチに展開されるプレーを見て、我が目を疑うようになるまでにそれほど長い時間は要しなかった。これがプリメーラのサッカーか?と。まるで過去に何度か見たことのあるセグンダ(2部)のようだ。地元のデポルティボが押し気味に試合を進めており攻めようとするのだが、パスはつながらず、連携はなっておらず、ボールの収まり処がなくて攻撃がまったくつながらない。これはプレーしている選手にとっても、見せられている観衆にも、多大なるストレスだ。どおりでスタンドに着いたとき、すでにピーピーと観衆が何度も指笛を吹いていたわけだ。この試合だけを見にスペインへ来ていたとしたら、私はさぞや後悔していたことだろう。

やがて無駄な接触ばかりが多くなり、たびたび選手が倒れて試合が止まる。身体を張ったプレーが多いと言えば聞こえはいいが、ほかに攻撃の選択肢がなくてロングボールに頼っているとしか説明できない。さっきまで見ていたバレンシアのサッカーとは、明らかに似て非なる競技だ。スーペルデポルはすでに死語であり、デポルティボが降格やむなしのチームに成り下がっていた現実を見て、寂しさを禁じえない自分がいた。正直なところ、下位のチームどうしの試合とはいえ、スペインだからもう少しましなものを見れると思っていた。しかし目の前にあるそうではない現実を受け入れるまでに時間がかかり、気がつけば前半終了間際になっていた。

そして前半も残りわずかとなった頃、ゴール前の混戦からデポルティボのFWの前にボールが転がり思わぬ決定機が訪れたが、シュートはゴール左に外れた。私の横に座っていたおじさんはその場面を見て“!Mala suerte!(運が悪い)”と私に言ってきた。そしてその直後、グラナダが左から上げたクロスがポストに当たり、さらにデポルティボのDFに当たってゴールイン(オウンゴール)するという最悪の形で点が入り、その直後に前半終了の笛。今度は私がおじさんに“!!Una otra mala suerte para Deportivo!!(運が悪いのは2度目だね)”と言っておく。

後半は開始からデポルティボが押し気味に試合を進め、同点ゴールを狙いにいく。右サイドを使おうとしているのが分かるが、あと一歩が及ばなかったり、ほんのわずか攻撃がかみ合わなかったりしてゴールにつながらない。そしてグラナダが左サイドからボールを持って上がり、DFに囲まれて倒れそうになりながらも深い位置までえぐって、グランダーで折り返しのパスを出すと、そこに走りこんできたFWが左足でゴールに流し込んでグラナダが0-2とリードを広げた。

その後の時間はグラナダがたいして攻めようとせず、デポルティボがボールを保持する時間が続く。しかしデポルティボの攻撃は両サイドが中心で中央がないため、サイドからのクロスボールをグラナダDFがひたすらはね返すという展開が続いた。デポルティボにも惜しいシュートがあったが、GKのナイスセーブに阻まれた。途中からは微妙な判定もあり、スタンドは指笛の嵐。マラトン側のゴール裏に集結したサポーターは熱い応援を続けており、デポルティボが強かった時代はさぞや熱狂的だったのだろうと思われただけに惜しまれる。結局終了間際にもPKでグラナダが1点を追加して0-3でタイムアップの笛。試合後は抗議のハンカチが振られ、スタンドから審判に対して“!Fuera!、!Fuera!(出て行け、出て行け)”の大合唱。月曜日の新聞によると、この日の試合のあとでデポルのサポーターの一部が試合のあとで暴れたようだ。(観衆16000人)

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by akira-takeuchi | 2013-03-10 00:52 | サッカー
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