J1昇格プレーオフ準決勝・徳島ヴォルティスvジェフ千葉

昨年プレーオフに出場して惜しくも敗れた経験があるから千葉が有利と見ていた私は、認識が誤っていたことを思い知らされる90分だった。徳島も2年前にシーズン終盤まで昇格争いをしながら、残り2試合で失速してJ1に上がれなかったことがあり、このときの経験が生きたのだろう。地元に集まった1万人近い観衆の後押しがあったことも見逃してはなるまい。バックスタンドは改修中だったが、メインスタンドもゴール裏も、スタジアムは人が埋めつくしていた印象だった。

試合の序盤は一進一退の攻防が続いた。なんとなく審判が試合を流す傾向にあると感じる。少々の接触で選手が倒れても、プレーオンで次々と試合が続行される。千葉が押しているようにも思えるが、徳島も#11を中心に中を通したり裏を取ったりして相手ゴールへ迫る。やがて30分が過ぎた頃、スルーパスに走りこんだ徳島#11が倒されてPKの判定。これを#9がゴール左下に沈めて徳島が先制した。こうなると最低2点が必要な千葉は攻めるしかなくなる。キックオフからCKを奪い、2度目のCKを#5が押し込んであっという間に同点とした。さらに前半の残り10分間、同点に追いついた勢いのままに千葉が押しつづける。しかしゴールを割ることはできず1-1でハーフタイムを迎えた。

後半になり、千葉はさらに圧力をかける。気がつくとDFが一人減っていて前線まで上がっている。中盤の底に二人並んでいたMFも、#10だけが残って#14は次々と攻撃参加してくる。しかし徳島は左サイドの#3や#20が下がって、千葉の攻撃にうまく対応しているように思える。千葉は残り時間が10分を切ったところでDFを一枚削ってFWの#30を入れ、前線にハイボールを集める。しかし残り時間が短かったこともあってこの攻撃が実を結ばず、1-1のままタイムアップになった。千葉は#10の正確なキックを足がかりにセットプレーから多くのチャンスをつくっていただけに、もう少し早い時間帯に#30を出場させておいてもよかった。最後は観衆の後押しも手伝って徳島の守備が優った。

全体的に見るとやや徳島寄りの判定が目についたが、徳島が最後までよく守りきったという印象の試合だった。逆に言うと、後半に惜しいチャンスもあっただけに、千葉が決定力を欠いたともいえるのかもしれない。試合後のインタビューでは徳島の選手に浮かれた様子はなく、次の決勝戦で勝たないと意味がないと考えているようだ。四国初のJ1昇格を期待していい時期なのだろう(観衆9301人)。

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by akira-takeuchi | 2013-12-02 15:07 | サッカー
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