カテゴリ:ラグビー( 9 )

スーパーラグビー2016第1節・サンウルブズvライオンズ

昨年のW杯以来、日本ではラグビーブームと言うが、その波に乗ってスーパーラグビーの試合を見に行ってきた。協会の不手際で日程調整が難航したため、日本(サンウルブズ)のスーパーラグビー加入を認めないという話もあったのだが、なんとか加入にこぎつけたことは評価に値する。少なくとも日本ラグビーのレベル向上には大きく寄与するだろう。

試合の当日はとてももいい天気で、秩父宮が満員になっているのを初めて見た。シーズン終了後に一部の芝生を張り替えたのが分かる。まぁ・・・、グランドを酷使したせいで芝生がほとんどなくなっていたから、スーパーラグビーの開幕前に張りなおしたのは理解できる。というか、あんなダートのグランドで試合をやっているのを世界に中継されたら、恥さらしもいいところだ。そして近年のラグビーでよく見かける演出の後に試合が開始された。

試合開始早々からスクラムでいきなり押しまくられるとは、私はさすがに想像していなかった。完全にスクラムでは負けている。しかしサンウルブズのタックルは十分に通用している。相手SO(FH)のプレースキックが何度か失敗に終わる幸運も手伝って、サンウルブズがPGで先制したが、わずか3点入っただけでもスタンドの歓声が凄まじかった。しかし全体的な実力差は否めず、その後ライオンズが2トライを挙げて逆転し、前半は6-12で折り返した。

後半に対する入り方がどうだったのかと思うが、なんとなくキックオフされ、なんとなく相手に実力どおりのプレーをされてサンウルブズは開始早々にトライを許す。もともと実力差のある対戦なので、選手の緊張感も14点差を超えてリードされたら持続しないだろう。そういう意味ではこの点差(13点差)が許される最大の点差と言える。その後は一進一退の攻防が続き、やがて体力的にきつい時間帯を迎えてサンウルブズに流れがやってきた。連続攻撃が続き、最後は#2がインゴールで押さえてゴールも決まり、再び6点差まで追い上げる。さらにサンウルブズの攻撃は勢いを増し、パスをつないで相手インゴールへと迫っていったが、#10が暴言(あとで調べたら反則の繰り返し)によるシンビンが痛恨だった。その直後にライオンズはトライを追加し、結局試合は13-26でノーサイドになった。

スクラムでの圧倒的な劣勢が今後の課題と言える。しかしこの試合でも自陣ゴール前でのスクラムをうまく組んでいたので、経験を積めば改善されていく点もあるのだろう。そしてタックルは十分に通用していたので、このストロングポイントを生かせば今日のようにいい試合をする可能性は十分ありうる。今後サンウルブズが苦戦する姿と、わずかに抱かされた希望の両方が、この試合からは見て取れるような気がした。しかしいずれにせよ、これこそが日本ラグビー発展のために通るべき道なのだと思う。そして、この試合で#2がトライを決めたことがうれしく思えた。(観衆:19814人、HT6-12)

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by akira-takeuchi | 2016-03-06 20:26 | ラグビー

大学ラグビー決勝戦・帝京大v筑波大

家庭の事情があり、関東方面へ行く機会があった。大学選手権の決勝戦を見てきたので、その試合のことを書いておこうと思う。諸事情あって会場に着いたのが午後の1時過ぎ。すでに試合はキックオフされていて、前半15分くらいにスタンドに到着した。このとき帝京大が8-3でリードしており、そのあと試合を観戦した。上空はゆるい風が吹いており帝京大が風上。とはいえこの程度の風なら、10点差までが限度かなと思った。しかしその後も帝京大がトライを重ね、22-3とリードを広げる。前半終了間際に筑波大もトライを返し、22-10で前半を折り返した。できれば20点前後の試合に持ち込みたかった筑波大は、ちょっと失点が多かったかなとこの段階で思わされた。

後半が開始され、攻めるしかない筑波大が攻勢をしかける。帝京大のキックオフのあとは敵陣に押し返して、アタックを続ける。しかしキックのあからさまなミスや、ノックオンなどの細かいミスがマイボールになる度に頻発してしまい、効果的に前進することができなかった。そんな感じで10分ほどが経過し、帝京大が得た後半最初のチャンスをトライに結び付けてリードを広げ、勝負の行方は実質的にここで決まった感があった。前半と違って後半は、25分を過ぎたあたりから帝京大にオフサイドや密集での反則が多くなり、筑波大にも得点チャンスが多く到来しただけに、後半の最初の10分でなんとか筑波大は得点を返しておきたかった。最終的には39-22でノーサイド、帝京大の4連覇が決まった。

この4連覇を憎たらしいと思う人も多く存在するのかもしれないが、帝京大主将の“応援してくださる皆さんに支えてもらって成し得た、相手の筑波大さんのおかげで今日もここまでこれた”という試合後のコメントには、スタンドにいたすべての人が敬服の拍手を贈らざるを得まい。おめでとうございます。

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by akira-takeuchi | 2013-02-03 13:20 | ラグビー

情熱大陸・中竹竜二

今日の『情熱大陸』は早稲田大学ラグビー部監督・中竹竜二だった。この放送を見るまで知らなかったのだが、彼は福岡県立東筑高校の出身だそうな。中竹監督は清宮前監督のあとを受けて早稲田大学の監督に就任したのだが、彼の方針は清宮前監督とはまったく正反対だったとか。清宮前監督はどちらかというと強いリーダーシップで選手を引っ張っていくタイプの監督さんだったらしいが、中竹監督はこれといった指示を出さず選手自身で考えさせる方針であると番組で紹介されていた。いわく、誰かのリーダーシップよりフォロアーシップで動く集団のほうがよいと。そのほうがたとえ中心人物を失ってもそれを埋める働きが集団から生まれやすいのだとか。

これを聞いて思い出されたのが、トルシエとジーコの2人のサッカー日本代表監督のやり方だ。トルシエは強力な専制君主式でチームを率いたが、ジーコは選手個人の判断に多くをゆだねていた。これはどちらが良くてどちらが悪いという問題ではない。日本のように個々人の主張よりも集団としての利益を優先させる風潮のある国では、サッカーやラグビーのような集団競技において永遠のテーマとなる事柄だろう。そして明らかなことは、負けたらその責任は監督にあるということである。今年の大学ラグビー決勝戦はテレビで観戦したが、関東学院と早稲田との実力差はごくわずかだった。この責任を負わされるとは、監督とは厳しい役割である。
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by akira-takeuchi | 2007-01-22 00:29 | ラグビー

大学ラグビー決勝・関東学院v早稲田

結婚して以来、スポーツの試合を開始から終了まで見る機会が激減しているが、今日はたまたま時間があったので(妻が仕事で出かけていた)大学ラグビー選手権決勝・関東学院v早稲田の試合をテレビ観戦した。

今日の国立競技場は、強い風が吹いていたようだ。試合の前半に風上に立ったのは関東学院だった。試合開始早々から関東学院ペースの試合になり、早稲田陣内でのプレーが続いた。強風の影響もあってか、早稲田のラインアウトが安定しなかったためだ。そうこうしているうちに、あっという間に関東学院が2つのトライを挙げて14-0とリードした。

試合巧者かつ技術に長けた選手が多い早稲田ゆえ、このあたりから立て直してくるだろうと思った。あの風を考慮にいれても、14点以上の差をつけられては風上に立つであろう後半が苦しくなる。しかし次の得点を挙げたのも関東学院だった。右隅にFB(?)のトライが決まり、ゴールも成功して21-0となった。早稲田のこのあたりからようやく反撃を開始した。タッチを切ってもラインアウトの分が悪くてボールを獲得できないのであれは、BKでつないでいくしかない。21点差となってふっ切れたわけでもなかろうが、その後早稲田の2人のWTBがゴールの両隅にトライを返し、21-12となって前半を折り返した。

スコアで後手に回った早稲田としては、後半開始の早い段階で先に得点を挙げて点差を縮めたかったはずだ。しかし後半の開始早々に自陣からBKに展開するという奇襲で、関東学院が先にトライを挙げた(ゴール)。これでまたスコアは16点差に逆戻り。前半終了間際に点差を詰めた意味がなくなってしまい、早稲田は苦しくなったはずだ。風上に立ったこともあり、後半はもっと圧倒的に早稲田が地域もボールポゼションも支配するものと思っていた。しかしテレビで見る分には、一進一退の攻防という感じだった。思うに、関東学院の個々の選手の当たりが想像以上に強かったのではなかろうか。その証拠に、後半になって早稲田はFLの選手が2人も負傷交代していた。そして勝利に対する執念で、関東学院が一枚上であったともいえる。後半の半ばすぎに、早稲田の左WTBがタッチライン際で独走しそうになるシーンがあった。しかしこの場面、伸ばした腕でWTBの足を引っかけてタッチに追い出してしまったのが象徴的である。
BKにどんなにタレントを並べても、ボールの供給元であるFWが受けにまわると苦しかろう。早稲田は最後までセットプレーが安定せず、試合の流れをつかむことができないまま試合が終わってしまった。関東学院はスクラムとラインアウトで早稲田に相当の圧力をかけ、ペースを握らせない作戦だったのだろう。

結局、終わってみればスコアは33-26と1トライ1ゴール差の試合となったが、早稲田が点差を7点以下に縮めたのは後半のロスタイムが5分以上も過ぎてから。スコアの上で常に優位に試合を進めた関東学院が、早稲田の追い上げを許さなかったという印象の試合。個々の能力が秀でた早稲田に対して、関東学院はほんのわずかだけ結束で上回ったという感じ。“スターはいらない。雑草に花が咲きました”という試合後の関東学院の監督さんの言葉が印象的である。
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by akira-takeuchi | 2007-01-13 17:25 | ラグビー

高校ラグビー決勝・桐蔭学園v伏見工

まことに不本意なことに、今日の高校ラグビー決勝戦は自宅でテレビ観戦。しかし中継の解説は平尾誠二。現場で見るのと違って、テレビ観戦する楽しさも感じることができてよかった。
今日の花園は、準決勝の日と同様に風が強かったようだ。あの風なら、風上に立った前半に15点のリードが勝負の境目と思っていた。しかし試合前のじゃんけんで勝って前半に風上に立った伏見工は、前半だけで24点の差をつけてしまった(24-0)。実質的にこの段階で、ほとんど試合の行方は決していたと言える。
対する桐蔭学園も、つけ入るチャンスがまったくなかったわけではない。前半の伏見工はラインアウトがうまくいっておらず、何度かマイボールを失っていた。さらに桐蔭はいい形でバックスに展開してチャンスを迎えたが、前半だけで3回もノットリリースザボールの反則を取られてしまった。密集の中での反則なので、その判定がいかなるものであったのかは知る由もないのだが・・・。
そして桐蔭として悔やまれるのは、前半終了間際に許したPGとそのあとのトライ(ゴール)。これさえなければ前半を14-0で終えることができていたわけで、14点差なら風上に立つ後半に挽回するチャンスは十分にあったはずだ。
試合中に平尾誠二が、桐蔭にはややツキがないという意味のことを言っていた。ツキだけのせいで試合の展開を片づけてしまうのは選手たちに気の毒なように思うのだが、たしかに微妙な判定ややや運のないプレーがいくつかあって、結果的に大差の試合になってしまったことが残念に思われる。後半終了間際に桐蔭が挙げた、ゴール前ラインアウト→クリーンキャッチ→モールを押し込む→そのままトライ、のプレーがあまりに見事だっただけに、重量FWを生かしたプレーを桐蔭がもう少し早く見せていれば・・・と悔やまれる。
最終スコアは36-12(5T4G1PG-2T1G)、スコアほどの実力差はなかったと思うのだが、バックスの機動力というチームの特徴を決勝戦でも生かしきった伏見工に栄冠は輝いた。優勝した伏見工の皆さん、おめでとう。『信は力なり』。
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by akira-takeuchi | 2006-01-07 15:43 | ラグビー

高校ラグビー決勝は桐蔭学園v伏見工

明日の決勝戦は、桐蔭学園v伏見工の組み合わせになった。残念なことに、私はこの試合を現場へ見に行くことはできないのだが、時間があればテレビで見ようと思う。しかし・・・、以前は準々決勝や準決勝の試合をTBSが地上波テレビで放送していたと記憶しているのだが、今年は中継があるのは決勝戦だけ。インターネットで無料配信しているからテレビでの中継が必要ないといってしまえばそれまでなのだが、ラグビーの地位低下を感じされられる高校ラグビー中継の待遇。
ちなみに5年前に伏見工が全国制覇したときの決勝戦はみぞれ混じりの雨の中で試合がおこなわれた。明日の大阪地方も、ところによって雪が降る可能性もあるとか。果たして試合の結末は・・・?いずれにしても、いい試合になること請け合いだろう。
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by akira-takeuchi | 2006-01-07 00:37 | ラグビー

ラグビー・トップリーグについて思うこと

先週、プロ化されてはじめてラグビーのトップリーグを見に行った。サントリーv東芝府中の試合だった。結論から言わせていただくと、社会人リーグの時代と現在とで何が変わったのか私には分からなかった。とりあえずプロにしたという以外に、何の変化もなかったのだから。

呈したい苦言はいくつもある。

まずスタジアムに着いて目についたのが、バックスタンドに陣取る応援団だった。世界じゅうで敵と味方の応援団が同じスタンドに並んで陣取るのは、世界広しといえども日本くらいではなかろうか。そもそも、どちらのチームの本拠地でもない試合会場(味の素スタジアム)という位置づけに、私は戸惑いを禁じえなかった。ホームとアウェイの区別のない試合というのは、実に無味乾燥なものだ。あの雰囲気では、応援に来るのは試合をおこなうチームの社員だけだろう。

そして気になったのが、チケットに書いてあった『場内撮影禁止』の文字。私がスタンドでデジカメを持っていただけで、いきなりバイト君に“場内は撮影禁止となっております”などと声をかけられて不愉快だった。試合中にほかの観衆がカメラを構えると、そのバイト君は両腕で×をつくって撮影禁止をアピールする始末。お前はアホかと言いたい。こんな調子で観客を増やすことは、ほとんど不可能だろう。

そんなわけで、日本ラグビーの将来に希望を見出す要素が少ないことが残念でならない。2011年のW杯開催地がニュージーランドになったことはごく自然な成り行きだと思う。少なくとも私は、金を払ってまで日本のラグビーを見ようとは思わない。唯一の例外は、花園ラグビー場でおこなわれる高校ラグビーだけだろう。

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  ご覧のとおりスタンドはガラガラ
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by akira-takeuchi | 2005-12-27 23:51 | ラグビー

トップリーグ第11節・サントリーv東芝府中

前半からチャンスを確実にトライに結び付けた東芝府中が、サントリーをノートライに抑えて圧勝(6-37)。サントリーはチャンスで何度かあからさまなミスがあり、東芝のディフェンスを突破することができなかった。東芝はボールを奪ってからの攻撃が非常に速い。後半は走力の差を感じた。いずれにしても東芝の防御は堅く、サントリーは反撃の糸口すらつかめなかった感がある。
ただ…、5万人収容の味の素スタジアムに1万人ほどの観衆では、お寒い印象はぬぐえまい。プロ化したとはいえ、日本ラグビーの将来に希望を見出だす要素が少ないのが残念だ。また、味の素スタジアムの芝の状態も気になった。
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by akira-takeuchi | 2005-12-23 16:30 | ラグビー

関東大学ラグビー対抗戦・慶応大v帝京大

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前半終わって15-13と帝京がリード。接戦になることは予想していなかったので、ちょっと意外な展開だった。慶応は後半開始早々から、相手のシンビンもあって15分ほど攻め続けたのだが、どうしてもゴールを割ることができなかった。その後慶応はやや攻め疲れしたのか、2トライを追加した帝京が最終的に27-20で逃げ切った。遠巻きに眺めているぶんには、FWの当たり、機動力(スタミナ)ともに、帝京がやや上回っていたように感じた。
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by akira-takeuchi | 2005-10-23 16:11 | ラグビー