J2第17節・ファジアーノ岡山vモンテディオ山形

東北のチームがやって来て、いいタイミングで試合をする日程になっていたので、久しぶりにJ2の試合を見に行ってきた。会場にはスタジアムぐるめのテントが倍増していて、来場者が多くなったと感じる。レプリカ率も高く、最近はこんな雰囲気で試合が行われているのだと知った。長らくパラボラアンテナにもDAZNにも縁のない生活を続けていて、ここ数年はサッカーをあまり見ていないし、ろくに関心すら持っていなかったと思わされた。ルールが改正されていてキックオフを一人でできるようになったり、FKのときに審判がバニッシングスプレーを使っていたりと、斬新な場面をいくつも目にすることができた。山形ディオの応援歌を久しぶりに聞くと、たまには現場に足を運ばないといけないなと思う(笑)。

序盤から岡山が押し気味に試合を進めたが、そう長続きせず互角の展開になる。その後、ロングスローのスローインをクリアしたこぼれ球を岡山#25が押し込んで先制した。それまでは人を前にかけていなかった山形だったが、同点に追いつくべく反撃を始める。長い縦パスだけで攻めるのかとも思っていたが、わりと細かくパスをつないでDFを抜き去ることも多く、好感度の高いサッカーでゴールを目指す。某Y!社のスポーツ欄の戦評では山形がボールを“持たされた”と書かれているが、球際への寄せやボール保持のやり方を見る限り、その認識は浅はかというものだろう。1点差のままハーフタイムを迎えたとしても前半のサッカーの質は山形のほうが上回っていたが、終了間際にDFのクリアミスを拾ったFWがGKに倒されてPKを獲得した山形がこれを沈めて1-1の同点に追いついた。

はるばる遠征して岡山まで来ているゆえ、同点ならOKとして攻める理由のなくなったはずの山形だったが、後半開始からも攻勢に出る。今日は暑いので攻めても5分か10分だろうと思っていたが、その5分ほどの間に右サイドを崩して#11が勝ち越しゴールを奪う。本当にあっという間の出来事だった。今度は追う展開となった岡山だったが、攻撃の形やどうゴールに近づくのかといったイメージの湧かない攻めに終始する。サイドのスペースにボールを出す以外、起点も機転もなくて攻撃の手法が見当たらない。かといって、効果的な選手交代で流れを打開するというわけでもなく、山形がさらにボール支配を続けて相手ゴールに迫る。早い段階で山形が3点目を奪っていれば、そこで試合は完結してしまっていたことだろう。

今日は暑くて岡山のコンディションに問題があるのか(水を飲んでいる選手が多かった)、はたまた技術的な問題でボール保持力が落ちているのか、普段やっていることを見ているわけでもないし興味がないので、本当のところは分からないが。いずれにせよ、セットプレー一発で得点を挙げてあとは逃げ切りを目指すだけとかそんな感じで、創造性は二の次のサッカーでシーズン序盤に上位に立っていたのかなと思わされた。岡山の守備が固いように数字の上では見えてしまうが、今日の凡ミスからの失点を見ると、誰も守備が堅牢とは思わないだろうに。まぁサッカーと言うのはボールを圧倒的に支配していたら勝てる競技と言うわけではないが、この試合もご多分に漏れず、山形にしては勿体ない形で後半半ばに相手にCKを与えると、そのセットプレーから同点ゴールを許してしまった。山形としては失点したセットプレーよりも、CKになってしまったプレーが余計だった。

いったんはリードしたものの追いつかれた展開であることを考慮すれば、山形は無理に勝ち越しに固執する理由はないものとも思えたが、2人目と3人目の選手交代はいずれも前線の選手の入れ替えだった。特に岡山がまだ交代枠を一人残している同点の段階で、3人目の選手交代をしてFWを入れ替えたということは、この試合に関しては相手を凌駕できる自信があったのだろう。監督さんのこの選手交代の判断にはあっぱれである。別の言い方で表現すると、J2中位のビジターチームに勝ちを狙われる選手交代されているようでは、今後の岡山は上位を維持することも難しい試合が多くなるだろうね。

まぁ今日の試合は双方がそれぞれにリードする展開となったため、追う展開を強いられたときに両チームがどのようなサッカーするのかを観察することができ、興味深いものだった。山形が攻撃的に試合を進めて積極的に選手交代した影響もあり、2-2になって以降はボールが頻繁に往来する、素人目にも面白い展開になったので、たまに現場に来てみたらいい試合を見ることができてラッキーだったとは思う。しかしながら、相変わらずCKや好機のFKのときにスタンド全体で低俗なタオル回しが蔓延っている様子を見ると、こんな場所に息子や娘を連れてくるわけにはいかないものだと思わされる。高校野球でもサッカーでも、スポーツ界を挙げて品のないこの俗習を駆逐する動きは起こらないものだろうかと考えさせられることも多いが、これが私がサッカー観戦においてスタジアムから足が遠のいている要因の一つであることは間違いない。たまにはディオの応援には来たいと思うし、折りあらば東北ダービーを見たいとは思っているが。(観衆10397人、主審:清水修平)
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by akira-takeuchi | 2018-06-02 23:54 | サッカー | Comments(0)
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